第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「気がついた」

福太郎「……ん?」

悠「法則が分かったぞ」

福太郎「なんの?」

悠「妖怪と都市伝説に出会う法則」

福太郎「ほほう、是非聞いときたいな」

悠「うむ。おれと福ちゃんで行動すると都市伝説系に出会って、おれと福ちゃんと恋が一緒だと妖怪系に出会う。ズバリこれだ!」

恋「偶然じゃろ」

悠「へい!小娘!即否定かっ!」

恋「誰が小娘か!この童(わっぱ)がっ!」

福太郎「まぁまぁ、喧嘩せんと……っていうか、悠は童なん?どーみても恋ちゃんより年上っぽいけど」

恋「恋は座敷童子ぞ。少なからずおぬしらよりは歳上じゃ」

悠「じゃあ、ババアだ。ババア」

恋「ガキが蹴り飛ばすぞ」

福太郎「んー……まぁ、確かにようようなんかも俺らより年上感あるもんな。見た目こそ赤ん坊やけど」

ようよう「まぁ、そうさな……少なからず福の兄ちゃんや悠の兄さんらよりかは長く生きてるぜ」

福太郎「いや、生きては無いやろ」

すっきー『私はやや新参者ですかね。』

福太郎「そうなんや」

悠「すっきーか?なんていったんだ?」

恋「新参者といったんじゃ」

悠「阿部寛か」

福太郎「そら、新参者違いや」

悠「麒麟の翼も面白かったよな。東野圭吾作品への贔屓も込みで」

福太郎「正直やな」

メリー「私はかなり若いよ。」

悠「大まかでいいんだが年齢順で並ぶとどうなる?」

恋「恋、ようよう、すっきー、メリー、福太郎、悠、ミツバじゃな」

悠「揺光と後楽含めたら?」

恋「そのまま一番頭にもってこい」

悠「やっぱあいつ等のが上か」

福太郎「せやろなぁ。だって、九尾の狐て年代の桁がちゃうやろから」

悠ですよねぇ……何代皇帝転生しなきゃいけないんだろうか」

福太郎「それやったら死んでしもとるゃん」

悠「アイツの事だ。きっと二百回や三百回くらい死んでるに違いない」

福太郎「はぁ……。そういうんはどんな感じなん?」

ようよう「オイラは死んで今だからな。死んで生き返って、また死んで……っての繰り返しは、ちぃーっと感覚がわかんねぇな」

メリー「私の場合は……捨てられて壊されたのが死んだで、それからが今だし」

悠「幽霊、妖怪、ひとつとっても様々だな」

恋「悠は人か妖かもわからぬがな」

悠「そんなに禁断の目デコピンの餌食になりたいのか掃除婦よ?ああぁん?」

恋「ええぃ!やめんか、指をこっちにむけるなっ!」

福太郎「ま、何歳やろうとどういう理由で今があっても……現状がええんやったらなーんも問題ないよな」

ミツバ『そーですねぇー』

メリー「ねーっ♪」

すっきー『私らもそういうおかげで存在出来てる訳っすからね』

ようよう「不思議なもんだぜなぁ」
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