ｰ小鳥遊邸:車庫倉庫二階ｰ

真桜「あーあー、そっちの箱は空っぽならもう潰してくれなの。」

お仙『ガッテンでイ!』

福太郎「何か缶がいっぱいでてきたで」

真桜「中身は……なの?」

福太郎「空っぽ」

真桜「全部捨てるなの」

福太郎「はいよー」

クロ「鏡何かどこにもないじゃないか」

恋「でてこんなぁ…」

福太郎「真桜ちゃん」

真桜「ジッ……」

メリー「……」

福太郎「真桜ちゃん?」

真桜「ん?あぁ、なんだなの」

福太郎「大分こざっぱりはしてきたんやけど……」

真桜「御苦労なの」

福太郎「どうも。なんやけど……鏡が見当たらんのやけど」

真桜「おかしいななの。」

恋「もしかして見間違いとかじゃなかろうな…」

真桜「真桜の記憶力と洞察力をそこらの雑魚どもと一緒にするななの。」

お仙『超強気だナ』

真桜「それでも見つからないというのなら……」

福太郎「見つからんいうなら?」

真桜「そこには無いってことなの」

クロ「うぉい!!」

真桜「落ち着けなの。無いというのなら動かした人間がいるってことなの。」

福太郎「せやね。」

真桜「そして、ここに立ち寄る人間は限られてるなの。悠、デコ、大穴でゆうな、ゆえ。」

クロ「もう犯人は悠だろ」

真桜「……もうひとつ最悪なパターンも有るけどナなの。」

恋「なに?」

真桜「おい、デコ……なの」

楓子「こちらにやよ」
バッ

福太郎「アイエーニンジャ!」

クロ「おい」

楓子「いえ、SPですやよ」

真桜「ここ最近で悠がここから何か持ち出したりしてたかなの?」

楓子「いえ、師匠は何も持ち出したりはしていないはずですやよ。最近は車も余り出していませんし、車庫には立ち寄ってないですやよ。」

福太郎「となると?」

真桜「今、悠「は」といったが、なら他にここに出入りした奴がいるだろなの」

楓子「後楽さんやよ」

福太郎「あらら…」

真桜「最悪なパターンにあたったななの。多分、今頃質屋だろななの。」

クロ「あの狸爺ならやりかねない。っていうか、やるよな」

真桜「D4C(いともたやすく行われるえげつない行為)なの」

恋「あのジジイ!!」

お仙『ヒャッハー狸狩りダー!』

真桜「その前に!」

「「「『!!』」」」

真桜「ちゃんと片づけてからなの。まだ、そっちの方に色々のこってるなの」

福太郎「あっはい。」

お仙『頑張るゾー』

クロ「上下関係が出来上がってやがる…」

恋「いや、逆らうのはダメじゃ普通に…。」