第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「ただいま」

メリー「おかえりなさーい。」

クロ「はぁぁぁ…」

すっきー『随分お疲れっすね。』

お仙『そんなに激しク……』

クロ「うるせぇ!」
ゲシッ!
お仙『顔を踏みつけるのはどうなのだろうカ』

クロ「靴は脱いでやってるんだ有り難く思え」

お仙『足を舐めろってことカ?』

クロ「気色悪い!」
ゴッ!
お仙『うぎャー』

クロ「全然効いてないだろ」

お仙『もちろン』

クロ「……」
ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!
お仙『あッ!うッ!あッ!うぁッ!』

メリー「頭をボール扱いして蹴っちゃ駄目!」

福太郎「はい、これお土産のコーヒーとお寿司」

すっきー『すっごい組み合わせっすね。コーヒーと寿司って』

福太郎「確かに同時に食べるよりはどっかどっかずつのがええと思う」

すっきー『楽しかったっすか?』

福太郎「俺は楽しかったよ。悠とクロの漫才みれて」

すっきー『どっから悠さんが出てきたんスか…』

福太郎「池袋でばったりと」

メリー「それで機嫌悪いんだ」

福太郎「んっ、そんな悪うないやろ。むしろ、楽しそうや」

クロ「楽しくねーよ!」

福太郎「ほらね」

すっきー『いやいや、どっちっすか』

お仙『嫌よ、嫌よも好きのうチ』

クロ「もう一回頭蹴っ飛ばし続けてやろうか」

お仙『ハードラヴ』

クロ「うっせーっての!!」

福太郎「お仙、ちょっと首がまがっとるよ」

お仙『おっとっト』
ゴキッ、キッ…

クロ「音がエグイ」

メリー「お仙じゃなかったら死んでるよね。」

福太郎「クロ、だれかれなく頭蹴ったらアカンよ」

クロ「相手ぐらいちゃんと選ぶ」

お仙『私はクロのお眼鏡にかなったト』

クロ「言い方がいちいちムカつくなおい」

福太郎「まぁ、落ち着いてコーヒーでも飲む?」

クロ「さっき飲んだっーの!」

お仙『クリーミーバニラフラペチーノwithエスプレッソショットあル?』

クロ「ねーよ!」

福太郎「あるよ」

クロ「?!」

福太郎「メリーちゃんにはマンゴーパッションティーフラペチーノね」

メリー「わーい」

福太郎「んで、すっきーにはドリップコーヒー」

すっきー『私だけ何か普通っすね?!』

福太郎「シンプルイズベスト!」

すっきー『は、はぁ……どうもっす。』

クロ「あそこのメニューはなんで全般的に呪文みたいなんだ?」

福太郎「横文字が好きなんやろ。」

クロ「……納得できるような気もするのが嫌だな」

お仙『オールドファッション食べたいナ』

福太郎「それ、スタバやなーてミスドや」
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