第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー散歩道ー

福太郎「これくらいの風やったら出歩くんに最適やな」

悠「おれはもっとビュービュー風が吹いていいけどなモード神砂嵐くらい」

福太郎「粉々になりたいん?」

悠「じゃあ、クシャルダオラくらいで」

福太郎「毒属性の武器要るね」

恋「阿呆か、いや、阿呆じゃったな」

悠「コラ、福ちゃんになにいってんだ」

恋「おぬしにいっとるんじゃ!」

福太郎「ははっ。」

恋「だいたい、雨風がふいとるときに出かけようとするのがおかしい」

悠「テンションあがるだろ。」

恋「上がらん」

福太郎「んー……ちょっとわかるかも」

悠「雨風が吹き荒れる中、高いところで両手を広げて叫びたいだろ?」

恋「なんかの病気か」

福太郎「中二病かな」

悠「イグザクトリー」

福太郎「肯定したな……。」

恋「やれやれじゃ」

悠「待て、それはちょっと違うぞ」

恋「なに?」

悠「まず、左手はポケット!右手はリラックス状態で降ろしとく。んで、腰をちょっとひねって……やれやれだぜ…」

恋「しかし、今日は本当に良い天候じゃな」

悠「無視してんじゃねーぞ!ああん?」

福太郎「まぁまぁ落ち着いて」

悠「もし、おれがスタンド使いだったら今この瞬間にも時を止めて奴の顔に落書きしてやってるのに」

福太郎「やることちっちゃ?!」

悠「おいおい、福ちゃん、いくらおれだってオラオラの連打をぶちかますわけ無いだろ」

福太郎「んっ……てかぁ、アレなん?仮にスタンドが発現したら悠はスタープラチナなん?」

悠「あー……スター「ブ」ラチラかな」

恋「黙らんか変態」

悠「こーゆーときは聞いてんのな」

福太郎「スタンドではないけど、側におるっていうんやったら恋ちゃんでええんちゃうの?」

恋「お断りじゃ」

悠「そういう系の能力ならカゲコがいるしなぁ」

福太郎「カゲコ……って、聞いたこと無いけど、なに妖怪?」

悠「えーと……おもに押し入れの中に生息する黒ニーソの絶対領域もちで口癖は「ばっかじゃねーの」。」

福太郎「ほー……けど、それって人やな」

悠「いや、あれは妖怪の一種だな。その証拠にステルス能力を保有している。」

恋「いい加減にせい」

福太郎「なるほど……目に見えんもんを捕えれるんは普段から鍛えとるからなんやね」

悠「ふっ、陰ながらの努力を怠らないのがおれだ」

福太郎「ん、でも今考えていうたことなんやろ?」

悠「あー、そのとおりだ」

恋「おぬしらは……なんなんじゃ」

悠「空条承太郎」

福太郎「違うやろ」

恋「もうよい……さっさと歩け」

悠「おいおい、福ちゃん家いくのになんでお前が先陣切ってる」

福太郎「あれ、ウチくる予定だったんや……。」
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