第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「ほんならまぁ……あけましておめっとさん。」

「「「『あけましておめでとう』」」」

福太郎「っていうか……ええかな」

りんね「どうかしたの?」

福太郎「外なにアレ。吹雪いとるんやけど」

クロ「吹雪いてるな」

メリー「吹雪いてるね…」

りんね「天気予報だと明日までは吹雪らしいわ」

福太郎「ホワイトクリスマスならぬホワイト正月」

クロ「正直……嬉しくはないな」

りんね「ホワイト正月って……なんかちょっとエッチね」

クロ「その感覚が分かんねぇ」

りんね「うふふ」

福太郎「これ、悠が死んでしもとるかも」

すっきー『新弟子もとる?』

福太郎「聞き流す?それともいじる?どっちがええ?」

すっきー『聞き流してくださいッす…』

福太郎「新弟子って……」

すっきー『結局いじるんじゃないっすか!!』

福太郎「んっ、お約束やん」

りんね「でも、この天気だと初詣とか行きたくないわね。」

クロ「初詣も何ももう昼過ぎてるけどな」

福太郎「グーグルアースでどっかの大社でも検索して表示しよか?」

クロ「いや、やらなくていい。」

メリー「クロに祈ったらいいんじゃない?神様なんでしょ」

福太郎「犬康祈願」

クロ「なんか字がおかしくなかったか?おい?」

福太郎「敏感やな」

りんね「あら、クロちゃんて…敏感なの?」

クロ「お前が期待してるのとは違うからな」

福太郎「とりあえず、縁起物としてメリーちゃんを羊にしよか」

メリー「どういうこと?」

福太郎「メリーちゃんが羊、羊、メリーちゃんが羊♪」

クロ「それはメリーさんの羊だろ」

福太郎「ちなみ歌詞はまったく覚えてない」

お仙『メリーさんのひつじ、めぇめぇひつじ、メリーさんのひつじ、まっしねっ、ダ』

クロ「なんでお前は知ってるんだよ」

お仙『ネット』

クロ「ネット中毒かお前は」

お仙『イエーイ。』

クロ「イエーイ、じゃ、ねーよ。」

福太郎「はい、メリーちゃんが羊」

メリー(羊)「もふもふぬくぬくで悪くはないかも」

りんね「あら、可愛い。」

すっきー『いいっすね。』

福太郎「ほんなら、すっきーのも創るわな」

すっきー『それは結構っす』

福太郎「んっ、なら寒いし、お雑煮食べよか」

メリー「賛成」

りんね「お餅ある?ないなら、私持ってくるけど。」

福太郎「大丈夫ですよ。ゆっくりしとってください」

りんね「そう?じゃあ、お言葉甘えちゃうわね。」

クロ「しかし、正月っていっても暇だな」

福太郎「せやったら、なんかする?」

クロ「何かってなんだ?」

福太郎「……オセロ?」

クロ「多分もっと幅広く選択肢があったと思うんだけどな」

福太郎「箱根駅伝」

クロ「個人でするもんじゃねーよソレ。」

福太郎「メリーちゃんが羊」

クロ「それはもうわかったよ!!」
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