ｰ福太郎の部屋ｰ

メフィスト「どうもデース」

福太郎「まいど」

福太郎「こちら、ご要望の品です」

メフィスト「御拝見しても?」

福太郎「えぇ、どうぞ」

メフィスト「ンーフフ…いいデスねー。」

福太郎「猿の絵、いったい何に使うんです?」

メフィスト「まぁ、それは置いといて。お礼の品はこちらデよろしかったデスね?」

スッ
福太郎「分かりやすく誤魔化されたけど……まぁ、聞かん方がええってこともありますやんな」

メフィスト「その通りデース」

福太郎「ほんで、コレの使い方は?」

メフィスト「それを着けて壊ス。単純デシょう?ただ、既に壊れたりシた物はものは抜きとるとOKデス。」

福太郎「なるほど」

メフィスト「その呪いの……ンンッ、マジックアイテムデスが、無機物にしか効果がないのと戻すことはデきないのデ、注意シてください。」

福太郎「わかりました。おおきにです」

メフィスト「いえいえ、ギブ＆テイク。そういえば……今日は他のお嬢さん方は?」

福太郎「買い物にでてますわ。服とかを見に」

メフィスト「ほほー、それはいいデスねぇ。それでは失礼しまス」

福太郎「えぇ、お疲れさんです。……すっきー」

すっきー『はい?どうかしましたか?』

福太郎「クリスマスプレゼントいる?」

すっきー『は?』

福太郎「手作り……いうても、ほとんどは悠が作ってくれたんやけど、これネックレス。」

すっきー『…………ほへ?』

福太郎「んっ、いや、他のみなには一応好きなもんあげたやん?一部は商品券やけど、そんですっきーだけ何もあげんのはアレやと思って。」

すっきー『え、どういった風の吹き回し……じゃなくて、えっと……あ、その……うわぁ～///』

福太郎「どう気にいった?」

すっきー『そ、それはもう!あ……だけど、あたし触れない……あっ、でも、気持だけで嬉しいっす!』

福太郎「んっ、まぁ、ちょっと見よってみ」
キュッ

すっきー『なんスか?悪趣味な手袋?』

福太郎「よいしょっ!」

ドンッ!グシャ!

すっきー『へ……』

福太郎「んー、さすが悠製のネックレス頑丈っ!やっ!なっ!」

ドンッ!ドンッ!ドンッ!ブチッ!

すっきー『…………』

福太郎「ふー、よし、こんなもんやろ」

すっきー『あ、あはは……な～んだいつものギャグ…か……っ……うわぁぁぁ!』

クロ「ただいまっ……なんだ?」

メリー「あれ?どしたのすっきー泣いてなかった?」

お仙『わかっタ。フクタローがセクハラして隙間に逃げこんだんだナ』

福太郎「んー、まだ途中やったんやけどな」

クロ「なにが?ってか、なんだそのぐしゃぐしゃの物体。」

福太郎「ネックレス」

クロ「何処がだよ。ただの残骸だろ」

福太郎「ところがどっこいコレよーみとってや」
グッ……ズルゥッ!

クロ「あ?」

お仙『残骸から、ネックレスが出てきタ?』

福太郎「この手袋で壊したモンからは物質霊を引っこ抜けるらしいんよ。食べもんとかからも抜けるらしいわ。」

クロ「ほー、凄いマジックアイテムだな」

福太郎「思いっきり呪いのアイテムっていいかけとったけどなメフィさん。まぁ、これやったらすっきーも着けられるやろ。」

メリー「あ、ホントだね!でも、すっきーは?」

福太郎「んー、サプライズのつもりやったんやけど……失敗したかなぁ。まぁ、機嫌なおったら出てくるかな。」