第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「ほんなら、まぁ……メリークリスマス」

「「「『メリークリスマス』」」」

福太郎「俺からは鍋、りんねせんせからはお酒、由乃さんとラムさんからはタンドリーチキンとケーキをいただきました。」

お仙『酒池肉林だナ』

クロ「やめろバカ野郎」

りんね「それは食事の後よね」

クロ「ひとりでいってろ馬鹿野郎」

由乃「急にお邪魔してすいません」

福太郎「ええんよ。こっちこそケーキどもです」

由乃「いえいえ。」

福太郎「ラムさんもチキンおおきに」

ラム「このくらいはね。」

由乃「これ、手作りですよね?すごい美味しいです」

りんね「チキンは私も買ってきたんだけどね。フライドチキン」

福太郎「……」

クロ「何か言いたそうな顔だな」

福太郎「んー、このメンツやったらいうてもええかな。」

メリー「なに?」

お仙『そんな、私に告白だなんテ』

クロ「黙ってろ」

ラム「いったい、どういう事をさせたらキョンシーがこんなことをいうようになるの?」

クロ「私に言われても困る」

すっきー『超ドラマとかアニメとか見てるからじゃないっすかね…。』

りんね「それで福太郎さんはなに言いかけたの?」

福太郎「んっ、四本脚の鶏って都市伝説あったよね」

【四本足の鶏】

最近ではファーストフード店に行かなくても
近場のコンビニ、スーパーに行けば大体の店舗がフライドチキンを並べている。

全国各地にあるコンビニなど何万店舗が何時行っても「鶏のモモ肉を使った」フライドチキンを提供していてこれで需要と供給は合うのだろうか?

鶏には「モモ肉」以外にもササミやムネ肉などの部位は当然ある!それならば、どうして「モモ肉」だけを毎日何万トンも提供できるのか…。

近年、コンビニ等のモモ肉の需要に応じる為
鶏に遺伝子操作を加え4本足の鶏が開発された

その事によって一羽の鶏で通常の倍のモモ肉が取れるので現在のコンビニなどのフライドチキン等、鶏肉の調理品は、この4本足の鶏を使っている。

ラム「あったわね。確かあの都市伝説っては、ちょうどその頃立て続けに起こった「フライドチキンによる問題」が発展してそんな都市伝説が広まったのよね。」

福太郎「まずは、タイで起こった大規模な鳥インフルエンザ。もうひとつはスウェーデン国立食品局がフライドチキンを検査したところ発癌性のアクリルアミドが検出された事。んで、3つ目はインドネシアの「動物の論理的扱いを求める人々の会」が「ケンタッキーに使う鶏は薬浸けにされ生きてる間に羽や足をちぎり そのまま湯に入れられる」と告発しネット上にもその映像を公開して問題になった事。」

りんね「確か中国のスーパーで本当に奇形した4本足の鶏が売っていた事もあったわね。」

由乃「そういう事が合わさって広まって、都市伝説が生まれたんですねぇ」

福太郎「もちろん、遺伝子操作は嘘だと思うけど海外で飼育した鶏は肥料に成長ホルモンや抗菌剤が混ぜられていたり奇形した鶏がそのまま加工用に回されたり加工品にやたらと強化系の食品添加物が多かったり安心して食べられるもんやないらしいし、近い未来、この都市伝説も本当の話になるのかもしれんね」

クロ「私が言うのもなんだけど、そんな話しながらよく、ガツガツとチキン食えるな」

お仙『美味いが正義』

メリー「私はケーキが正義かなぁ」

りんね「じゃあ、私はおと……お酒かな」

ラム「教師にあるまじき発言しかけたわね。」

りんね「教師でもね……ひとりの女なのよ」

福太郎「せやけど、すっきーとメリーちゃんがおるんやから……四本足の鶏が居っても不思議やないよね」

クロ「クリスマスにする話題じゃねーな。」

福太郎「ほんなら、クリスマスらしく俺から皆にプレゼントを……」

由乃「え、何かいただけるんですか?」

福太郎「んっ、大したもんやないんやけど……俺が描いた羊の絵を」

クロ「なんで羊…」

福太郎「来年はひつじ年やん。ちょっと早いけどせっかくなんで」

ラム「なかなか渋いチョイスの贈り物ね。」

福太郎「ほんならラムさんには羊娘的な萌え絵を……」

ラム「やめんかい!」

由乃「わぁ、可愛い。部屋に飾りますね。」

りんね「私は玄関に飾るわ。ありがとうね。福太郎君」

福太郎「いえいえ、ほんま適当なもんでもうしわけないですけど」
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