第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「……外、雪ふっとるよ」

クロ「うげ……どうりで寒いわけだ。おい、コタツの温度上げてくれ。」

お仙『オッケー。だけど、クロ、庭をかけ回らなくていいのカ?』

クロ「犬じゃねぇ!簀巻きにして廊下に放り出すぞ!」

お仙『死体遺棄ダ』

クロ「こういう時ばっかり死体アピールすんな」

お仙『じゃあ、虐待』

クロ「痛みもなんも感じないだろ」

お仙『心は生きてるんダ!野々村みたいに号泣しようカ?』

クロ「しなくていいよ。うっとおしい。」

福太郎「しかし、雪とか駄目やなぁ。外に出る気なくなる」

メリー「でも、積ったらお外でるよね」

クロ「お前……元気だな」

お仙『メリーちゃんはちょっとの雪でカマクラとかできるネ』

福太郎「最悪、氷を削ったら人工雪でけるしね」

メリー「そこまではしなくていいけど」

クロ「私は寒いのダメだ…」

お仙『冬毛になってないのカ?』

クロ「いつ私が夏毛冬毛に変わってた?ん?」

グリグリ
お仙『お゛っお゛ぉお゛っぉォ……』

福太郎「壊れたファービィ人形みたいな声になっとる」

お仙『クロにイタズラされちゃっタ…』

クロ「気色の悪言い方すんな!」

福太郎「イタズラされる担当はすっきーやのに」

すっきー『別の担当が良いっす』

福太郎「駄目」

すっきー『断られたッす?!』

メリー「どんまい」

お仙『お色気キャラ、お色気キャラ』

すっきー『どう考えても私担当じゃないっすよね…』

福太郎「んー……有りやと思うよ。少々スレンダーなだけでスタイルはええやん」

すっきー『なんか引っかかるっすね。』

福太郎「よう言うゃん、脱げばいいってもんじゃないって、すっきーは脱がされそうってキャラで売り出せば」

すっきー『そんなひん剥かれキャラっぽいの嫌っスよ!』

クロ「……」

お仙『ぴったりじゃねーカ。って、クロさんも仰っておられる。』

クロ「言ってはねーだろ。その通りだなとは思ったけど」

すっきー『思ってるんじゃないっすか!』

福太郎「んー、脱がされポジションとセクハラされるポジション……どっちがええ?」

すっきー『それどっちも同じようなもんじゃねーっすか!』

福太郎「すっきー、キャラがあるだけマシやで?でないと、ドンドンポジションは奪われていくんやで?」

すっきー『そんなリアルなこと言われても…』

福太郎「でも、幽霊、人形、動物妖怪、キョンシー……大きくカテゴリー分けしたら、幽霊、九十九霊、動物霊、亡霊って全部幽霊ポジション?」

クロ「私は大神だっての!!」

お仙『じゃあ、次は……何霊が増えるんダ?』

福太郎「んー……爬虫類系とか?」

クロ「それもう幽霊じゃないよな」

福太郎「リザードマン」

メリー「モンスターだね!」

福太郎「リザードマンっていうたら鎧着て武器持ったモンスターがすぐに浮かぶんはロマサガのしすぎかなぁ」

クロ「その感覚が分からん」
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