第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「んーーーー……はぁ、ようやく日常にもどったなぁ」

りんね「うぅ……」

クロ「めっちゃ唸ってんのが居るけどな」

りんね「飲みすぎちゃったぁ……頭痛いぃ……」

メリー「大丈夫?」

りんね「だいじょ……ばないかもぉ…」

福太郎「お仙、お水持ってきたげて」

お仙『バケツ、コップ、口うつし、どれダ?』

クロ「いらねー小ボケしてねーでコップに入れて来いよ」

お仙『チェー』

福太郎「結局、ビール3本とワイン1本、水割り3杯やってましたもんね。」

りんね「楽しかったのよぉ」

クロ「だからって飲み過ぎだろ。それでいいのか教師」

福太郎「飲み屋とかで荒れるランキングで医者、教師の職種は必ずあがるそうやで」

クロ「何情報だよ」

福太郎「悠情報」

クロ「ああそう……」

悠「ちなみに坊主も性質が悪いっぽいよ」

クロ「ああそう……いつの間に……」

悠「ノックはしたぞ。心の中で」

クロ「不法侵入だろ!!」

りんね「大きな声出さないでぇ…」

悠「なんでこの人グロッキー?」

福太郎「飲み過ぎ」

りんね「頭痛いのぉ…」

悠「今の間だけ脳を取り外しといたらいいんじゃね?」

りんね「……」

クロ「ちょっと考えてんじゃねーよ!」

りんね「そんなことしないわよ。うぅ……」

悠「大分、グロッキーだな」

お仙『なぁなァ』

福太郎「どした?」

お仙『さっきから玄関先でずっと立ちっぱなしでいる奴がいるんだガ』

福太郎「立ちっぱなし?」

クラフト「……」

福太郎「えぇ……ホンマやん。どなたぁ?」

悠「あぁ、うちにホームステイしてる愛……なんだっけ?まぁいいや、ラヴのクラフトさん。」

福太郎「ラヴなクラフト?」

悠「ラヴでクラフト」

お仙『ラヴクラフト?』

クラフト「お邪魔してよろしいかな?」

福太郎「んっ、どうぞ。ラヴクラフトって……あのラヴクラフト?」

悠「っぽい」

福太郎「どこで知り合ったん?」

悠「悪魔にそそのかされて……」

福太郎「何となく理解したわ」

クラフト「6、7、8……」

クロ「何数えてんだ?」

クラフト「畳の目を数えている…」

クロ「大丈夫かこのおっさん?」

悠「大丈夫かどうかの判断はおれには出来ない。ただ、おれとしてはニャル子みたいなちょっとイケイケの美少女か、ハス太みたいな男の娘なラヴクラフトが良かった……」

福太郎「……クラフトさん、姿かたちは変えられんの?」

悠「変えられたとして今更美少女になられても食指が働かないよ」

クロ「腐ってんな」

福太郎「悠らしいちゃ悠らしいゃん」

クラフト「……触手なら出せるが?」

悠「出さなくていい!」

福太郎「ホンマもんっぽいなぁ…」
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