第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「ただいまー」

クロ「あぁ、お帰り。泊りだったんだな」

福太郎「泊りいうかほぼオール?なんか死体が動いたり、近親相姦オヤジ処置したり、死体埋めたりして」

クロ「ワケが分からねぇ」

福太郎「話せば長いんよ」

メリー「ご主人様、お帰りなさーい」

すっきー『お帰りなさいっス』

肌の白い女性『おかえりー』

お仙『お帰リー。』

福太郎「はい、ただいま……ん?」

顔の白い女性『……』

お仙『……』

福太郎「お仙の隣におる、お仙に似た雰囲気の女性は?」

お仙『宮古芳香』

福太郎「あー、芳香ちゃんか」

芳香『芳香だー』

福太郎「んー……誰?」

クロ「なんで一回知ってる感じで名前呼んだ」

福太郎「いや、もしかしたら知り合いだったという可能性。所謂、微レ存を考えたんやけど……やっぱり知らんなぁって」

クロ「どう考えてもその可能性はないだろ」

福太郎「微レ存に賭けたかったんよ」

クロ「微レ存言いたいだけだろお前」

福太郎「そんでどなたさん?肌のカラーがすこぶるお仙やりんねセンセ、昨晩嫌ってほど見てきた死体に似とるんやけど」

お仙『私と同じキョンシーらしイ』

芳香『博麗神社で騒いでて気がついたらここにいたんだ』

福太郎「んっ、いつものパターンやね。帰り方とかいうてくれとるんゃろ?」

クロ「説明するのに時間がかかったよ」

福太郎「そーなん?」

メリー「脳が痛んでるらしくて…」

福太郎「ん?」

お仙『脳が腐ってるんダ』

福太郎「そらまた難儀やな。」

芳香『気にするな』

福太郎「俺は気にせーへんけど……。でも、それでよう大人しいさせれたね」

クロ「芳香後ろ向いてみろ」

芳香『こうか?』
クルッ

福太郎「わー、お札がびっしり…」

クロ「お仙用の札を貼りまくってとりあえずちゃんと会話できるようになってる。」

福太郎「それ、大丈夫なん?」

お仙『大丈夫ダ。』

芳香『問題なイ。』

福太郎「んー、会話がどんどん似てきとるよな」

クロ「害はないから良いんじゃね?暴れられても困るし」

メリー「最初すっごい力強かったもんね。」

福太郎「そーなん?」

クロ「キョンシーだからな。異常な力と痛みを感じない肉体。まともに戦うとエライ目に遭うだろ。」

福太郎「んー……まぁ、ええか」

お仙『大丈夫ダ。暴走しても暴れる力は凄いけど頭は相当悪いゾ』

芳香『せいがが居ればもっとチミツに動けるゾ』

福太郎「せいが?」

クロ「このキョンシーの飼い主だとよ」

福太郎「ふんふん、せやったらきっと心配しとるやろね。急に居らんようになってしもて」

芳香『それは大丈夫だと思う』

福太郎「なんで?」

芳香『私を突き飛ばしたのはセイガだ』

福太郎「……アッハイ」
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