第七夜『福太郎の不思議な日常』
ー都内某所:佐々木のマンションー
書物や電子機材で埋もれた部屋。岬はノートパソコンに繋がったマイクに発言した。
岬「こんにちは、死体フォーラムのみなさん。ちょっと知りたい情報があるんだけどいいかしら?」
パソコンの画面には『死体フォーラム』のタイトル。その下では何人かのチャット状況が映っている。
よっしー:何冊か持ってる(爆)
NONO:アレは警察や政府が推奨してるの
マサヤ:マジっすか
サキミサ:こんにちは、死体フォーラムのみなさん。ちょっと知りたい情報があるんだけどいいかしら?
サキミサ:皆さんの中で最近亡くなった山川有希って子の情報持ってる人いないかしら
セリー:誰それ?
NONO:あっ元ドキッ娘のアイドル
セリー:ふーん、アイドルの死体をゲットしようとしてんだ
モルグ:サキミサさん久しぶり。その情報ならとっておきのがあるぜ。
サキミサ:へぇ、ぜひ教えてほしいわ。
モルグ:OK
ー池袋西口:駅前ー
福太郎「えーと、待ち合わせってこん辺りやったよね。」
ラム「あ……居たわ」
福太郎「あー……居ったね。」
駅の前にひときは目立つ集団。そしてなにより、ゴルフバックに入っているものの、明らかに人の死体なソレ。
福太郎「どーも」
ラム「おはよう」
牧野「ラムちゃん、御堂さん、おはよ」
九郎「なぁ…駅前で待ち合わせってさ……すんげぇヤバいんじゃねーの?」
マペット『なんでえ駅前で待ち合わせすんのは別に犯罪じゃねーだろ』
福太郎「コレ(死体)がなかったらな…」
牧野「ね~~~っ売店のおばちゃんメッチャこっち見てんだけど……」
沼田「だから俺は車買おうっていったんだよ…」
牧野「んなお金ないでしょ」
福太郎「そういえば、あの会長さんは?」
ピリリリ
沼田「はい谷田です。…えっ山川有希の本籍が分かった?…えっ…はい……わかりました……」
九郎「よお、ネーサンか…すぐ来るってか?」
谷田「墓の場所教えるから先に向かってくれだそうです…」
九郎「マジかよ…」
福太郎「墓の場所ってことは……既に埋葬までされたってこと?」
沼田「ってことらしいな。」
ラム「有希って子の死体だけを回収した奴の仕業……仕業っていうのかしらこの場合?」
牧野「とりあえず、ここから移動しよ。面倒なことになる前に」
福太郎「せやね。」
ー電車内ー
九郎「にしても、あのネーサン無責任じゃねーの自分でふっといてさ」
谷田「まあ昔からあーゆう人ですし」
牧野「そーそーこうゆう時は大抵裏でイロイロやってんのよ」
沼田「まっ、気楽にいこーや。そのほうが周りから変に思われねーし」
九郎「気楽に……ねぇ」
福太郎「荷台の上にのっとるんが死体やなかったらちょっとした小旅行と割り切れるんやけどなぁ」
ラム「気にしたら負けでしょ」
牧野「ラムちゃん、蜜柑食べる?」
ラム「ありがとう、もらうわ。」
福太郎「……ふたりは友達長いん?」
ラム「そこそこ、ね」
牧野「そこそこ、かな。」
福太郎「んー、並んだら小学生と中学生やな」
ラム「蜜柑の汁目にぶっかけるわよ」
牧野「あはは。」
ー都内某所:佐々木のマンションー
その頃、佐々木宅ではある荷物が届いていた。
小さなダンボール箱で送り主はモルグ。品名は骨。
岬はその中に入っていた骨を手にとって観察する。
岬「これ……人間じゃない。山川有希の遺骨は人間じゃなかったってこと……?じゃあ死体はどこに?」
書物や電子機材で埋もれた部屋。岬はノートパソコンに繋がったマイクに発言した。
岬「こんにちは、死体フォーラムのみなさん。ちょっと知りたい情報があるんだけどいいかしら?」
パソコンの画面には『死体フォーラム』のタイトル。その下では何人かのチャット状況が映っている。
よっしー:何冊か持ってる(爆)
NONO:アレは警察や政府が推奨してるの
マサヤ:マジっすか
サキミサ:こんにちは、死体フォーラムのみなさん。ちょっと知りたい情報があるんだけどいいかしら?
サキミサ:皆さんの中で最近亡くなった山川有希って子の情報持ってる人いないかしら
セリー:誰それ?
NONO:あっ元ドキッ娘のアイドル
セリー:ふーん、アイドルの死体をゲットしようとしてんだ
モルグ:サキミサさん久しぶり。その情報ならとっておきのがあるぜ。
サキミサ:へぇ、ぜひ教えてほしいわ。
モルグ:OK
ー池袋西口:駅前ー
福太郎「えーと、待ち合わせってこん辺りやったよね。」
ラム「あ……居たわ」
福太郎「あー……居ったね。」
駅の前にひときは目立つ集団。そしてなにより、ゴルフバックに入っているものの、明らかに人の死体なソレ。
福太郎「どーも」
ラム「おはよう」
牧野「ラムちゃん、御堂さん、おはよ」
九郎「なぁ…駅前で待ち合わせってさ……すんげぇヤバいんじゃねーの?」
マペット『なんでえ駅前で待ち合わせすんのは別に犯罪じゃねーだろ』
福太郎「コレ(死体)がなかったらな…」
牧野「ね~~~っ売店のおばちゃんメッチャこっち見てんだけど……」
沼田「だから俺は車買おうっていったんだよ…」
牧野「んなお金ないでしょ」
福太郎「そういえば、あの会長さんは?」
ピリリリ
沼田「はい谷田です。…えっ山川有希の本籍が分かった?…えっ…はい……わかりました……」
九郎「よお、ネーサンか…すぐ来るってか?」
谷田「墓の場所教えるから先に向かってくれだそうです…」
九郎「マジかよ…」
福太郎「墓の場所ってことは……既に埋葬までされたってこと?」
沼田「ってことらしいな。」
ラム「有希って子の死体だけを回収した奴の仕業……仕業っていうのかしらこの場合?」
牧野「とりあえず、ここから移動しよ。面倒なことになる前に」
福太郎「せやね。」
ー電車内ー
九郎「にしても、あのネーサン無責任じゃねーの自分でふっといてさ」
谷田「まあ昔からあーゆう人ですし」
牧野「そーそーこうゆう時は大抵裏でイロイロやってんのよ」
沼田「まっ、気楽にいこーや。そのほうが周りから変に思われねーし」
九郎「気楽に……ねぇ」
福太郎「荷台の上にのっとるんが死体やなかったらちょっとした小旅行と割り切れるんやけどなぁ」
ラム「気にしたら負けでしょ」
牧野「ラムちゃん、蜜柑食べる?」
ラム「ありがとう、もらうわ。」
福太郎「……ふたりは友達長いん?」
ラム「そこそこ、ね」
牧野「そこそこ、かな。」
福太郎「んー、並んだら小学生と中学生やな」
ラム「蜜柑の汁目にぶっかけるわよ」
牧野「あはは。」
ー都内某所:佐々木のマンションー
その頃、佐々木宅ではある荷物が届いていた。
小さなダンボール箱で送り主はモルグ。品名は骨。
岬はその中に入っていた骨を手にとって観察する。
岬「これ……人間じゃない。山川有希の遺骨は人間じゃなかったってこと……?じゃあ死体はどこに?」