第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

りんね「やっぱり寒い日はあったかい飲み物よね。」

福太郎「ココアですか?」

ラム「あ゛?」

福太郎「ガラ悪っ」

りんね「ココアも好きよ。でも、最近はホットワインがブームかしら」

福太郎「んー、それやったら俺は冷たいビールのが好みかな」

クロ「私もだ」

お仙『あったかい血が飲みたイ』

ラム「あんた、まさか血とか与えてないわよね?」

福太郎「人間の血は飲んでないはずやで。」

お仙『人間の血「は」ってなによ。「は」って』

福太郎「たまにレア系の肉類とかの血は口にはいっとるって意味」

ラム「お仙」

お仙『冗談ダ。衣食住に不満はなイ。強いて言えば……お風呂が狭イ』

クロ「なかなか調子のってる発言だな、おい」

りんね「でも、分かるわ。お風呂ちょっと狭いのよね」

福太郎「そうかな。俺はシャワーもあるし別段平気なんやけど」

りんね「やっぱり手足が伸ばせてピンクでオール電化が良いわ」

クロ「どんな豪邸の風呂だ」

福太郎「たぶん、ライオンの口からお湯がダバーしとる系やで」

ラム「なんか言い方が嫌だわ」

福太郎「お湯がマーライオン」

ラム「やかましいわ!」

福太郎「待って!」

ラム「!?」

クロ「あ?」

お仙『?』

りんね「なに?」

福太郎「ラムさんって……ツッコム時だけ関西弁になるタイプの人やったけ?」

ラム「そったらしょんもねぇとこさつついてあくたれてんじゃねえべさや(北海道弁)!!」

ガスッ!
福太郎「痛い!」

クロ「なんていったか分かんねぇ……」

りんね「訛りの強い言葉って外国語より異次元なときあるからね……」

福太郎「ううぅ……痛い。やめてくださいよ……俺はモヤシなんやから」

ラム「自分でモヤシ言うんじゃないわよ」

クロ「っていうか、アンタ中国人だよな?なんで北海道弁」

ラム「父も母は中国で生まれたけど私は日本で生まれてほぼ日本育ちよ。」

りんね「北海道の出身?」

ラム「違うわよ。っていうか、一発のネタをどれだけ気にして深掘りしてるのよ!さらっと流しなさいよ!!」

お仙『気難しいフロイライン(お嬢さん)ダ』

ラム「壺に閉じ込めてから揚げにするわよ」

お仙『から揚げ食べたイ』

福太郎「市販品でええんやったら、今夜の夕飯に買ってこよか」

お仙『グッド』

ラム「はぁ……」

福太郎「っていうか、どうせやったら皆でどっかご飯食べ行きます?」

りんね「いきます」

クロ「早ぇな」

ラム「まぁ、暇だしいいわよ」

福太郎「遅うなるっておうちの人に連絡は……」

ラム「今度は膝で蹴るわよ?」

福太郎「お仙」

お仙『やれやれ、気難しいフロイラインダ。』

ラム「それもやめなさい!なんか異様に腹が立つから!」
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