第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー池袋:商店街ー

福太郎「安ぅて寿命の長い炬燵ってあるかな」

悠「掘りごたつ」

お仙『工事しなくちゃ駄目だナ』

福太郎「掘りごたつかぁ。ちょっと憧れるなぁ」

悠「おれは実はいったわりにはイマイチかな」

福太郎「ん?そうなん?好きそうやのに」

悠「足突っ込んで座ってる間はいいけど寝にくいし」

福太郎「コタツで寝たら風邪引く言うけど、そのあたりはどうなん?」

悠「気合」

お仙『気合は大事だナ』

福太郎「気合で寒さはどうにか耐えれんの?」

悠「無理、無理無理。強大過ぎる」

お仙『もっと暑くなれヨ!』

悠「それはコタツの仕事」

福太郎「おや?」

悠「なに?かわいい娘?美人?どっち?」

福太郎「かわいい娘かな。とびきり」

悠「マジか!どこどこ。」

福太郎「ずずーっと前の自販機んところ」

京「……」

悠「……」

福太郎「とびきり可愛い娘やろ」

悠「アッハイ」

京「ん?あっ!」

お仙『こっちに気づいたみたいだゾ』

悠「こほん、おーい」

京「悠!なにしてるんだ!」

悠「ちょっとぶらぶらしてるところだ。はい、ちゃんと挨拶する」

京「んっ、こんにちは」

福太郎「はい、こんちわ」

お仙『こんにちワ』

京「ん?」

お仙『お?』

京「おかしいな、こんなに近くに居て見えてるのにまるで気配を感じない。死んでるみたいだ」

福太郎「ほー、そういうん分かるんゃな。」

お仙『心は生きてル!』

悠「まぁ、それは置いといてがりゅーはなにしてる?」

京「ぶらぶらしてた」

悠「珍しいな。鍛錬とかじゃないのか」

京「毎日鍛錬してたら何故か神姫姉に怒られるんだ。遊んで来いって」

福太郎「優しいお姉さんやん」

京「うん。神姫姉は厳しいけど優しい。」

お仙『アンタの子供産んで育てたいベイビー?』

悠「それは、RSPのLifetime Respectだ」

福太郎「俺は三木道三のほうが好きかな」

京「?」

悠「しかし、ぶらぶらってひとりでか?」

京「うん。急にそうなったからひとりだ」

福太郎「ほんなら、悠とデートでもしたら?」

京「デート!」

悠「サラッというよね、福ちゃん」

お仙『なるほど、そういう関係カ』

福太郎「そういう関係やけど未満な感じかな」

お仙『甘ったれただけの関係ではないってことカ』

悠「Lifetime Respect好きなのか?」

お仙『そこそこな』

京「でーと……///」

お仙『なんか茹であがってるゾ』

福太郎「あらまぁ」

悠「おーい、帰ってこーい。」
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