第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「やっぱりコタツ出そう!」

福太郎「んー?」

クロ「なんでお前が宣言してる」

悠「ここはおれの別宅でもあるわけだし」

クロ「ちげぇだろ!!」

福太郎「んー……コタツなぁ。」

悠「クロはホラ、福ちゃんと同じベッドで寝たら問題ない」

クロ「問題なくねぇよ!!」

福太郎「俺も精神衛生上よーないな。」

悠「むしろ同室で寝起きしてるのにナニもしてない福ちゃんがスゲェよ」

福太郎「そういうけど、居るんはクロだけやないしなぁ。すっきーとか夜行性で覗くんが仕事やし」

すっきー『そのいい方、やめてもらっていいっすかね?』

悠「あぁ……。でも、覗いて興奮する性癖だろうしちょうど良いんじゃね?」

すっきー『そんな特殊性癖じゃねーッす!』

福太郎「んー、その考えまでは至らんかった。」

すっきー『至らなくていいっすよ!っていうか、福太郎さんは聞こえてるっすよね!なんで無視してトーク続けてるんスか!』

クロ「お前をからかうのが楽しいからだろ」

福太郎「コタツなぁ。クロ、構わん?」

クロ「別にいいよ。寝るにしたって電源切ってさえおけばいいんだし、足が伸ばせたら問題ない」

悠「ありがとう、クロ。おれのために」

クロ「それだけは絶対にない」

悠「ツンデレツンデレ」

福太郎「ツンデレツンデレ」

クロ「蹴り飛ばすぞ、マジで」

悠「コタツって押入れ?」

福太郎「せやで。右上にかたしてある。」

クロ「無視すんなっ!」

お仙『はーいい湯だっタ!』

クロ「どのタイミングで風呂入ってたんだお前は!!」

お仙『今日は朝風呂し忘れたのを思い出したんダ』

クロ「……」

お仙『いっしょに入りたかったのカ?』

クロ「お前とそんな関係になった覚えはかけらもなイ!」

すっきー『口調が移ってるっす』

悠「百合百合」

福太郎「百合百合」

クロ「あ゛?」

悠「おー、あったあった。よいしょっと!」

福太郎「さすが悠やん力持ち。」

悠「コタツのためならおれは全力を惜しまないぜ?」

クロ「全力出すところがおかしいだろ」

悠「あとは……ベッドの中?プレイ内容次第ではベッドで無くても頑張れるけど」

クロ「お仙、蹴っ飛ばせ」

お仙『汗かくからイヤ』

クロ「やかましいわキョンシー!」

福太郎「まぁまぁ、お風呂でたてに汗かくんはいややろ。」

悠「かき方しだいかな。おっぱいに囲まれて汗ばむなら素晴らしくない?」

福太郎「素晴らしいね」

クロ「うるせぇ!半変態と真正変態!」

悠「どっちがどっちだ?」

クロ「どう考えてもお前が真性だよ!」

悠「ふふんっ」

クロ「勝ち誇ってる意味が分からねぇ」

福太郎「あっ」

悠「どした?」

福太郎「電源が入らん。壊れとるみたいや」

悠「なん……だと……?」
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