第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「まぁ、結局は都市伝説=面白小話なんよね。」

メリー「ふーん」

すっきー『ほー』

クロ「いや、お前らが何で納得してる。面白小話扱いされてるんだぞ」

悠「メリーちゃんは面白小話どころか一度殺にかかってきてるけどな」

福太郎「懐かしいな」

メリー「殺すつもりなんてなかったわよ。ちょっと目を突き刺そうとしただけで……ごにょごにょ」

クロ「いや、十分殺にかかってきてるだろ」

福太郎「誰もケガせんかったんやしええやん」

メリー「私は汚されたけどね。」

悠「誰に?」

メリー「アンタによ!」

悠「……レーー」

メリー「やー!ご主人さまー!」

福太郎「おー、よしよし」

クロ「お前やっぱり人間じゃないよな」

悠「失礼な、ちょっと舌が長いだけで人間だ。長いって言っても平均よりちょびっと長いだけだし、レロレロレロレロ」

クロ「バケモノめ…」

悠「でも、舌テクは自信あるよ?」

クロ「……」

福太郎「らしいよ?」

クロ「無視してるんだから蒸し返すな!」

福太郎「サーセン」

悠「ちょっと待ってくれ!」

福太郎「どないしてん?」

悠「……無視して蒸し返すって」

クロ「狙ってねぇよ!!そういうところばっかピックアップすんな!!」

お仙『笑った方が良いカ?』

クロ「うるせぇ黙ってろ」

悠「福ちゃんところはコタツ出さないの?」

福太郎「んー、ただでさえ狭いしなぁ。出したらクロが寝るところが無くなるし」

悠「台所」

クロ「寒いだろ!」

悠「っか、炬燵で寝たらいいじゃん。おれなんて十一月入った瞬間からコタツ生活だぞ?」

福太郎「身体に悪そうやな」

悠「そんなことない。おれはここ数年風邪をひいたことが無いし」

クロ「お前は変な免疫あるだろ」

悠「いや、骨は折れるよ?」

クロ「免疫があったら骨折れないのかよ」

悠「たぶん」

クロ「アホか!」

悠「クロが寝れないって言ったけど、お仙は?」

福太郎「立ち寝やから」

悠「立ち寝か。なるほど」

お仙『慣れたら意外と調子いいゾ』

悠「マジか……試してみたいけど気を抜いたら前倒しそうで怖いわ」

クロ「私はされたけどな」

お仙『何もなかったからきにするナ』

クロ「何かあってからだと遅いんだよ!」

悠「これはあれかハプニングキッスが起こったパターン!」

クロ「そんなパターンはねぇ!!」

福太郎「目と目が合う瞬間好きだと気づいた~」

お仙『ポッ』

クロ「ポッ……じゃねぇよ!!」
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