第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

針妙丸「うんせ、うんせっ。」

メリー「ほいせ、ほいせっ。」

りんね「一生懸命なのっていいわよね。」

福太郎「ほんまですね」

りんね「福太郎さんは最近一生懸命になったことってある?」

福太郎「んー、ざっくばらんにいえば……一生懸命っていうことはしてないかなぁ。」

りんね「さくっりしてるわね。」

福太郎「いっぱいいっぱいなんでねぇ。」

クロ「余裕ぶっこきまくりだろ」

福太郎「そーでもないよ。歪業中はどうやったらええかなーって考えっぱなしやし。こうやって激おこぷんぷん丸ちゃんみたいな子が来たときになんかしてあげれんかなーって考えたりするし」

クロ「「丸」しか原型が残ってないし、そもそもソレは別の言葉だろ」

悠「音速丸」

クロ「全然ちげぇ!っか、起きてたのか!」

悠「ぐーすかぴー」

クロ「寝ごとかよ!」

福太郎「いや、今はっきり「ぐーすかぴー」言いましたやん。」

悠「さすがに横になってすぐには眠れませんよ。調子よくないと」

福太郎「調子よかったらでけるんや。」

悠「まぁな!どやぁ!」

クロ「口で言ってんな」

りんね「うふふっ、仲いいのねぇ」

クロ「……」

悠「なにか言いたげな顔だな」

クロ「お前の言葉を借りるなら控え目にいって気分が悪い」

福太郎「生理?」

悠「悪阻じゃね?」

クロ「どっちもちげぇよ!!」

りんね「まぁ、誰の子供?」

クロ「だから孕んでねぇよ!!」

悠「これからのご予定?」

クロ「けっ飛ばすのと殴り飛ばすのどっちが良い?」

悠「ぐーすかぴー」

クロ「……」
スッ

福太郎「鉄アレイをゆっくりと振り上げるんはやめとき」

クロ「大丈夫だ。問題ない」

悠「まぁ、死にはしないだろうけどすごく痛いからやめてくれ。」

クロ「起きてんじゃねぇか」

悠「もちろん」

クロ「ギィーーー!」

福太郎「奥歯折れるで」

りんね「歯は痛いわよねぇ。私も虫歯にはすごく気をつけてるの」

福太郎「……歯が折れた場合もくっ付くんですか?」

りんね「くっ付くけど?」

福太郎「せやったら、歯を抜いて直接磨けば完璧ちゃいます?」

りんね「そんな入れ歯みたいなことしたくないわよ!」

クロ「そりゃそうだわな」

悠「それをしだしたら最終的に頭蓋骨を抜いて直接磨けばいい的な着地が見えてくるからなぁ」

クロ「なにそれグロイ」

福太郎「花粉症のひとが眼球とか鼻を取り外して洗いたいみたいな感じかな」

りんね「……」

悠「先生、やったことありますね?」

りんね「え、ええー、ないわよーぉ?」

福太郎「声上ずっとりますよ」
9/100ページ
スキ