第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

りんね「へぇ、恩返しにミトンを結ってるの。」

針妙丸「そうなの」

りんね「小さいのに立派ななのねぇ。」

メリー「小さいは余計よ」

りんね「あら、ごめんなさいね。うふふ」

悠「ほーら、口あけていやらしく舌を出せ。」

お仙『んあーんえー』

クロ「悪趣味な食わせ方やめろ、そしてお前も実行すんな」

悠「ついやってしまった。後悔はしてない」

福太郎「男の子だもん」

クロ「うぜぇ」

りんね「もう、えっちねぇ。先生も混ぜなさい!」

クロ「おい、教師。それでいいのか教師」

りんね「教師だってムラムラはします!」

クロ「……」

りんね「教師だってムラムラはします!」

クロ「聞こえてるから言い直さなくていいよ!あえて無視したんだよ!」

悠「やめてあげろよ。さびしがり屋なんだから」

りんね「そうなのよ」

クロ「知らんがな」

悠「それに無視って精神的に来るんだよ」

福太郎「んー、なんか分かるわ。」

りんね「ホントよねぇ。特に私ってよく無視されるのよ」

福太郎「ホンマですか?」

りんね「そうなのよ。階段とか窓から落ちた時に誰もこえをかけたり助けてくれたりしないのよ」

クロ「それは大惨事過ぎて声を失ってるんだろ」

悠「まぁ、階段から落ちて手足が捥げてたり、窓から落ちて脳漿ぶちまけてたら声かけるより悲鳴あげるわな」

福太郎「声かけるいうか救急車呼ぶんが先になるパターン」

りんね「病院とかは遠慮したいなぁ。注射とか怖いし」

クロ「頭に棒が貫通したりしても平気なヤツが何いってんの?」

りんね「血管に針をさして液体を射れるっていうのが怖いのよ…」

お仙『死体だって傷つくのは怖イ!』

クロ「お前ら全然怖がってねぇじゃん」

お仙『私はハートが強いからナ!』

クロ「ハート止まってんだろ!!」

悠「そろそろ吉本かどっかに入る用意はできたか?」

クロ「そんなつもりさらさらねぇよ!」

福太郎「ええツッコミするんやけどね。」

クロ「したくてしてねぇよ」

お仙『強いハートを……』

クロ「そのノリはもういい!」

針妙丸「そろそろ再開しようか」

メリー「よーし、ガンバロー!」

りんね「お茶ごちそうさま」

福太郎「いえいえ。」

悠「そんじゃ、おれはひと眠りするから詰まったら起こしてくれ。」

クロ「かえれよ」

悠「完成まではいるよ。あ、晩ごはんは適当でいいから」

クロ「こいつはこいつで性質が悪いな、今さらだけど」

福太郎「カレーでもつくろかな」
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