ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「さて、ほんなら何します?お椀と針でも用意しよか?」

メリー「目玉のオヤジ?」

クロ「話しの流れから考えて一寸法師だろ」

お仙『針妙丸で遊ぶのカ?』

針妙丸「私「と」?」

お仙『針妙丸「で」』

針妙丸「……」

福太郎「うちの通過儀礼やから」

針妙丸「やっぱり現世って怖い」

メリー「冗談だから気にしないで」

福太郎「なんかお願いがあったら聞くで」

針妙丸「大きくなりたい」

福太郎「人間が出来る範囲のことで」

お仙『蛙の尻にストローをさして空気を入れると膨らむよナ』

福太郎「子供はいつの時代も残酷な遊びするよなぁ」

針妙丸「いやぁ!」

メリー「冗談だから」

クロ「無表情コンビがいうから冗談に聞こえないんだよ」

福太郎「笑顔、にーっ。」

お仙『笑顔、にーッ。』

クロ「うぜぇ」

メリー「針妙丸ちゃん他にしたいことってないの?」

針妙丸「他に……んー、しいていえばお世話になってる霊夢さんにお礼がしたいかな」

福太郎「それやったら簡単やん」

針妙丸「簡単?」

福太郎「食べ物を持って帰る。」

クロ「簡単だな」

針妙丸「でも、私ネズミとかしか狩れないよ?」

お仙『モツを抜いて干してから揚げにでもしたら食えるんじゃないカ?』

クロ「微妙に食えそうな方法を選抜するな」

福太郎「子ねずみのワインていうんはあるそうやで、韓国で」

針妙丸「ワイン?」

お仙『葡萄酒のことダ』

福太郎「生きた子ねずみをそのままお酒に入れたなんとも気味の悪い一品でガソリンのような味なんだとか……」

クロ「やめろ」

福太郎「鼠料理はおいとてい……別にお米くらいやったら放りこんであげるで」

針妙丸「だけど、お金とか」

福太郎「それに関してはええかな……」

お仙『どしてダ?針妙丸が可愛くて気にいったのカ?』

針妙丸「ふぁっ?!」

メリー「ご主人様っ!」

福太郎「可愛いんは可愛いけど……そーやなーてな。小傘ちゃんを放りこんでぶち当ててしもとるわけやん、何かしらのお詫びをせなアカンやろ?こっちに乗りこんで来て殴られたぁないし」

クロ「確かにそれは怖ぇな…」

お仙『巫女ってなんだっケ?』

針妙丸「異変を起こす奴をぶん殴るひとよ」

クロ「いや、それは博麗の巫女限定だろ」

針妙丸「緑の巫女とかメイドとか黒白の魔法使いとかもたまに殴りこんで来るわよ」

福太郎「何それ怖い」