第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

りんね「んんっ、はぁんン…あぁん……」

福太郎「……」

クロ「……」

りんね「やぁん……だめぇ……」

福太郎「どないしよかコレ」

クロ「叩き起こす。いや、放りだそう」

りんね「うぇへへへ」

すっきー『幸せ(?)そうな寝顔っすねぇ』

クロ「幸せそうっていうか淫欲に溢れた面だろ」

福太郎「まぁ、最終的に昨晩はベロベロやったししゃーないやろ。小傘ちゃんもベロベロやったし」

すっきー『動けなくなってたから壁の絵の中に放りこんでたっすもんね』

福太郎「奥から霊夢ちゃんの悲鳴が聞こえた気がしたけど気にしたらいかんよな」

クロ「確実に当たったんだろうな、傘か小傘のどっちかが」

福太郎「せやから投げ込まずにそっといれるよう言うたのに」

クロ「トロトロしてて途中で閉じたら大惨事だろ下半身向こう、上半身がこっちに落ちてきたりしたら」

福太郎「スプラッタはりんねセンセだけで充分や」

クロ「ひとりもいらねぇよ。そんな担当……」

福太郎「まぁ、それはおいといて……メリーちゃん?」

メリー「はーい?」

福太郎「そっちはどう?」

メリー「ダメー。まだ起きないよ」

着物姿の小人「……」

福太郎「そっか……。まぁ。しゃあないわな。」

クロ「そらそうだろ。スピリタス(高度数の酒)の入ったグラスに飛び込んだんだから」

お仙『あさシャンサイコー!』

クロ「……もうつっこまねぇ」

福太郎「でも、ちゃんと入るたびにお風呂掃除もしてくれるんやしええやろ。」

お仙『使う前より綺麗にを心がけておりまス』

福太郎「ほら、立派なもんや。」

クロ「つっこまねぇからな!」

すっきー『それにしても……小人って本当に居るんすね。』

着物姿の小人「……」

福太郎「メリーちゃんやって小人系やん」

メリー「小人じゃないもん。」

お仙『小人ってコロポックルとかのことだよナ』

福太郎「ちっちゃいおっさんとか」

すっきー『それを小人っていう分類にしたくないっすね』

福太郎「小人がおっさんていうんは多い話しやで」

すっきー『そうなんすか?』

福太郎「白雪姫」

クロ「あぁ、七人の小人か」

お仙『一寸法師もそうだナ』

福太郎「あとは……んー、なんかあったかな」

メリー「えーと、親指姫?」

福太郎「んっ、せやね。しかし、小人ってマイナーやな」

クロ「まぁ、目立つのは小人より巨人系だからな」

メリー「巨人系ってそんなに有名なの?」

クロ「サイクロプス」

福太郎「スプリガン、トロル、オーガ、タイタン、スプリガン」

すっきー『多いっすね。』

福太郎「んっ、まぁゲームに出てくるモンスターで有名やん。せやけど、逆に小人は村人とかそういうキャラとしては出ても敵モンスターとして出たりはせーへんし」

メリー「あー、そうかも。」
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