第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「ふぁぁ、眠」
ごろっ

クロ「寝ころぶなよ」

お仙『床にごろ寝なんてしたら死後硬直するゾ』

クロ「それはお前だけだ」

福太郎「せやけど、胸の大きい人は冷房かけたまま寝たりしたら明け方には胸が引くほど冷えとるらしいよ」

クロ「何情報だよ」

悠「胸は夢が詰まってる雰囲気の脂肪の塊りだからな。冷えるのは当然だ」

お仙『死亡の塊リ?』

福太郎「なにそれ怖い」

悠「死体が山積みになって一体化したバケモノじゃないかな」

福太郎「ゾンビとかそんな生やさしいもんちゃうんやな」

クロ「お前らってホント意味のない会話を広げられるよな」

悠「ふっ」

クロ「爪の先ほども褒めてねぇから!」

福太郎「ツンデレツンデレ」

クロ「……」

福太郎「無言で拳を握るんはやめてよー」

お仙『そっと手を握るのハ?』

福太郎「それはグッとくるんとちゃうかな」

悠「いや……そっと手を握られるって投げ飛ばされるフラグだろ?もしくは握りつぶされる」

クロ「ねーよ!」

悠「あるよ。今までに何度もあった。」

福太郎「でも、無事やしええんちゃう?」

悠「……そだね!」

クロ「こいつバカだ」

悠「不思議とよく言われる。」

クロ「なんも不思議じゃねーよ!」

お仙『マメシバを飼っていたら普通の柴犬になるくらい不思議だナ』

クロ「それはただの食わせ過ぎだろ!」

悠「さすがワンワンハカセ!」

クロ「ジャッ!」

ゴスッぬ!
悠「あ、お腹痛い…」

福太郎「さすがクロ、悠の腹筋を貫きつつある。」

クロ「いや、平然としてアレ」

悠「いや、お腹痛いよ」

クロ「私が殴ったのは肩だろ!」

お仙『浸透剄だナ。東洋の神秘ダ。』

クロ「お前が東洋の神秘とかいうな。」

悠「おれは女体の神秘を知りたい」

クロ「人体解剖図でも見てろダボが」

福太郎「アレはアレで面白いけどね。」

悠「分かる」

クロ「……」

お仙『やめて、お腹開かないデ』

クロ「何気持ち悪いこと言いだしてんだお前は!」

悠「足は開きたい」

クロ「ジャアッ!」

ドゴスッ!
悠「さすがに鼻っ柱ぶたれたらいたい……」
タリッ

福太郎「悠、鼻から情熱があふれで取るで」

悠「スンッ!」
ズズズズッ!

クロ「鼻血を啜るなよ?!気持ち悪いな」

悠「タレさせた人のいうセリフがソレですか」

お仙『……じゅる』

福太郎「はい、お仙ちゃんヨダレすすらない」

お仙『美味しそうだったからつイ……』
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