第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「んっ……」

お仙『どうしたスタンド攻撃を受けたカ?』

クロ「おい、もうコイツに漫画読ませるのやめろ。発言がどっかの馬鹿に似てきてる」

お仙『それは褒め言葉カ?』

クロ「馬鹿っていってんだろ」

お仙『ツンデレ?』

クロ「……」

ゲシッ!
お仙「うーわー」

メリー「蹴っちゃ駄目だよ」

クロ「微動だにしてないぞコイツ!」

お仙『生命磁気への波紋疾走ダ』

クロ「え?」

お仙『え?』

すっきー『それで福さんどうしたんすか?』

福太郎「んっ、絵具が少し切れとって。最近連続でなんやかんや描いてたし。ちょっと買い足しに行ってこよかな」

クロ「買い物行くならついてくわ」

福太郎「ええんやで?」

クロ「は?」

福太郎「お仙とイチイチしとっても」

クロ「お前もけっ飛ばしてやろうか……」

お仙『クロに振られたからメリーと一緒にすっきーで遊ぼウ』

メリー「うん!」

すっきー『そこはせめて私「と」遊ぶっていってくださいっス~~!!』



ー池袋:商店街ー

福太郎「商店街って聖天鎧って書いたら終盤のレア装備って感じがせーへん?」

クロ「いや、会話で字とかいわれても分からない」

福太郎「クロはメタ発言嫌い系?」

クロ「お前がなにを言っているのかがわからない」

福太郎「日本語のつもりやったんやけど……英会話してしもとった?」

クロ「わざといってんだろ?」

福太郎「認めたら殴られんで済む?」

クロ「いや、殴るけど」

ゴッ
福太郎「うぅっ……ょ、ちょっと座ってええかな。ヤバい、目まいも……」

クロ「どれだけ貧弱なんだよ!」

福太郎「って、ことになりかねんから、俺にはエアツッコミにしてね」

クロ「いや、お前も強めにしばいとかないと反省とかしないタイプじゃん」

福太郎「反省はちゃんとするよ。反省する必要があるときは」

クロ「なかなかの言い草だな」

福太郎「おおきに」

クロ「褒めてねぇから!」

福太郎「それより小腹すかん?」

クロ「そういうことはせめて目的を終わらせてから言えよ」

福太郎「クロ、最近細かぁなってきたな。子供でも産むん?」

クロ「どうしてそうなる」

福太郎「母性が目覚めて細かぁなっとるんかなって……ちゃんと話したし殴らんでくれます?」

クロ「いや、殴るよ」

ゴスッ!
福太郎「ぽんぽん叩いて……首が捥げたらどうするん?」

クロ「なんでそこで急に恐ろしくグロイことになってんだよ!!」

福太郎「アレ?」

クロ「おい、無視か。」

福太郎「あの人ン所のお店がしまっとる」

クロ「あ?」

おばちゃん「久三さんのところならしばらく休業みたいだよ」

福太郎「なんかあったんですか?」

おばちゃん「実はねぇ久三のおじいちゃん目の病気で臥せちゃったみたいなのよ」

福太郎「病気?」

おばちゃん「お医者さんが言うには両眼とも見えなくなるらしいですわよ。気の毒にねぇ」

福太郎「さいですか…」

おばちゃん「美味しいお店だったのにねぇ」

クロ「……」
82/100ページ
スキ