第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「クロもツッコミが板についてきとるよな」

クロ「ついてねぇよ」

悠「尻尾は着いてるよな」

クロ「だからなんだ!」

お仙『だけど運は着いてなイ』

クロ「……」

ゴスッ!ゴスッ!
お仙『ぼこぼこにされル~』

福太郎「腹パンはアカンて、腹パンは」

クロ「うぅ……」

悠「痛がってるのはもっぱら殴った側だけどな」

福太郎「そろそろクロも学習したほうがええんとちゃうかな。お仙は硬いって」

悠「その気持ちはよく分かる。おれも金剛とか殴ったら拳から肩にかけてまでの骨と肉が破壊されかけたことあるし」

クロ「いや、その気持ちはわからない」

悠「だから、ガッってやったらゴッてなる感じ」

クロ「まるで意味が分からない」

福太郎「ぶつけた側なのにドエライ衝撃が返ってくると」

悠「そうそう」

クロ「なんで通じてる!」

お仙『考えるな感じるんダ』

クロ「殴りてぇ」

福太郎「また拳傷めるで」

悠「ハリセンとか使えばいいんだよ」

お仙『針千はきつそうダ』

福太郎「それもうツッコミの域を超えとるね」

クロ「剣山ぶつけるような真似はしねーよ!」

悠「じゃあ、秋らしく南瓜をぶつける」

クロ「くらえっ!」

ビュッ……ゴンッ!!
悠「痛い」

ひゅーポスッ!ポスツ!
福太郎「おっ、綺麗にふたつに割れとる」

お仙『今夜は南瓜料理だナ』

悠「南瓜ぶつけられたのは初めてだわ。結構硬いな」

クロ「お前の頭はどうなってるんだ……」

悠「灰色の脳細胞がミチミチに詰まってる」

クロ「破裂しろ!」

悠「南瓜投げられるは破裂しろと言われるわ……なんて日だ!」

お仙『ある意味では笑えル』

悠「HAHAHA~」

クロ「もう一発ぶつけるか…」

福太郎「二回ぶつけたらちょうど四分割……」

悠「おれの頭にぶつけるより包丁を使っていただいたほうが早いですよ?」

福太郎「だろーね」

お仙『ブローネ』

クロ「なんなんだコイツらホント…」

悠「笑えよベジータ」

クロ「誰がM字ハゲ王子だ!」

福太郎「ピッコロさんのことも思いだしてあげてください」

お仙『天津飯のことモ』

クロ「別に忘れてないが思いだす必要もないよな」

悠「おれはミスターポポが好きかな」

クロ「誰だよ!」

悠「神さまのところにいる黒い人だよ!凍土とか雪山に居るマンモスみたいな獣じゃないぞ」

福太郎「…………あ、ポポか。ポポノタン10個集めろとかのクエはいい加減やめてほしいよな」

悠「おれとしてはやっぱり火薬岩が苦痛でしかない」

クロ「もうなんの話しだよ…」

悠「嫌いなクエストの話し」
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