第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「福ちゃんてミク好き?」

福太郎「嫌いやないよ」

悠「じゃあ、これあげる。瓶詰め水中初音ミク」

福太郎「おー……え?」

悠「ん?」

福太郎「これ、どうなっとるん?普通にビンの中でフィギュアが浮いとるけど」

悠「むふふふ」

福太郎「んふふふ」

恋「何の笑い合いじゃ…」

クロ「アホが感染してんじゃね?」

悠「クロのムチ尻。これ吸水ポリマーのジュエル敷き詰めてるんだ」

福太郎「へぇ、そうなんや。クロのいやらしうなじ」

クロ「お前らやめろ!」

悠「最近ネットで見つけてさちょっと作ってみた」

福太郎「へぇ、涼しげでええね。」

悠「ちょっと高い位置においたらちょうどぱんつが見える仕様になっております」

福太郎「匠の技やね。」

クロ「ただの変態だろ」

悠「ちなみにおれの部屋のフィギュア棚。依怙贔屓組はちゃんと下に鏡置いてぱんちらベスト角度でセッティングしてある」

メリー「不幸組の間違いだと思う」

福太郎「回転台とかは?」

悠「一回作ったことあるけど回し続けてると気になって仕方なくなるからやめた」

恋「もっと別のところに努力をできんのか…」

悠「恋のフィギュアを魔改造するとかか?」

恋「絶対にやめい!」

福太郎「メリーちゃん」

メリー「絶対に嫌!」

福太郎「けど、悠は相当数のフィギュアもっとるやろ?」

悠「そこそこだよ」

恋「そこそこ?」

福太郎「やっぱり箱に入れたままなん?」

悠「いや、おれはすぐに出して飾る派。だから本とフィギュアで部屋が埋まっていく。」

福太郎「飾り切れるん?」

悠「色んなところに工夫して飾ってるかな。基本壁にとか本棚の側面部分はフィギュアで埋まってる」

クロ「ちょっと待て本棚の側面て何だ」

悠「側面は側面だよ」

福太郎「どやってフィギュア置くん?釘でうちつけるとか?」

悠「そんなまさか。百円均一の吸盤つきのフックとワイヤーネットでいくらでもどうとでもできるんだよ」

福太郎「ほう」

悠「まず本棚の側面部の一番上ぎりぎりのところに吸盤フックをいくつかつける。それでそのフックにワイヤーネットを縦に引っ掛けてあとは、同じく百円均一で売ってるフック付きの籠をひっかけたら、あら不思議素敵なフィギュア置き場が沢山出来る」

福太郎「なるほど……重さに負けん?」

悠「おれは二キロ耐えれる大きめのフックを四つ使ってる。あと、場所によっては下に支えとかも置いてる。透明のアクリルボックスとか。その中にももちろんミニフィギュア」

福太郎「上から下までやね」

悠「ふふっ。そんかし地震とか来たら一発で大惨事」

クロ「安全性はゼロか!」

悠「当たりまえだ。見栄えとごり押しがおれの売りなんだから」

恋「片づけられるのに片付けない男だの…」

悠「他人の居心地じゃなくて自分の居心地の部屋だからな!」

クロ「ひでぇ」

福太郎「俺はわりとそういうん好きやで」

悠「うふっ♪」
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