第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「ここ数日は過ごしやすいなぁ」

クロ「風が適度あって曇り空。ほどほどに秋が近いのかもな」

悠「いやだあぁぁ!」

クロ「?!」

悠「夏は終わらないィィ!」

福太郎「発狂モード」

悠「WRYYY!WRYYYY!」

クロ「うるせぇ!」

悠「多少暑くても夏がええんや!」

クロ「おい、これどうにかしろよ」

福太郎「芋ようかんがあるけど」

クロ「そんなもんで……」

悠「はじっこの方がいいな。ちょっとカリってしてるところが好き」

クロ「食いついたよ…」

福太郎「芋ようかんて色がええよな」

悠「色がいいな。あと舌触りレロレロレロレロレロレロレロ」

クロ「気色悪い!」

こんこん!

福太郎「ん?はーい?」

りんね「こんにちは」

福太郎「んっ、センセこんにちは。」

りんね「はいこれ」

福太郎「んっ?これは……俺のシャツ?」

りんね「落ちてたのよ。干してたのが飛んでいったんじゃない?」

福太郎「んー、なるほど。おおきにです」

りんね「いえいえ、どういたしまして。」

福太郎「良かったら寄って行きません?今からお茶するんで」

りんね「あらあら、それじゃあ遠慮なく」

悠「ん?」

りんね「こんにちは」

悠「どもーっす」

りんね「夏休みももう終わりね。宿題はちゃんと終わった?」

クロ「あ……」

悠「……」

りんね「ん?」

悠「WRYYYY!!」

りんね「?!」

福太郎「夏休みとか宿題とか禁止ワードなんで」

りんね「あらあらぁ…」

悠「WRYYYY!」

クロ「もうこれ本当にしかるべき施設にいれて監禁しておくべきだろ」

福太郎「精神病院は危ないで巨漢の人が襲ってきたり、全裸の二人組が襲ってきたり、医者かぶれの危ない人に指切断されたり」

悠「どう足掻いてもバッドエンド……」

りんね「でも、指が切れたくらいならすぐにくっ付かない?」

クロ「それはアンタだけだ」

悠「半無敵だもんな先生は」

りんね「痛いのはダメなんだけどね☆」

クロ「今かなりの矛盾があったよな?」

福太郎「痛覚はあるんですか?」

りんね「もちろんあるわよぉ。あたりまえじゃない」

悠「……当たり前……か?」

福太郎「なぞやね」

りんね「感覚はあるのよ。だから、もちろん敏感なところを触られちゃったら……や~ん、なにいわせるのよ!」

ベシッ!ベキッ!
悠「……今、変な音しなかった?」

りんね「気のせい気のせい」
ぷらーん

クロ「手首があり得ない方に曲がってるぞ」

福太郎「A、悠の身体が固い。B、センセの身体が脆い」

悠「Bだろ」

クロ「Bだな」

りんね「でも、すぐにこの通り~」
メキッべきっ!

悠「音が痛いわぁ」
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