第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「三大奇虫のなかやったらどれがいちん飼いたい?」

悠「ヒヨケムシかな。」

クロ「どんな会話だ」

メリー「ヒヨケムシってどんなの?」

悠「……福ちゃん」

福太郎「んっ、グーグル先生で検索……はい、こんなん」

バンっ!

メリー「きゃぁぁぁ!」

悠「興味のある人は「三大奇虫」で検索、検索ぅ!」

クロ「なにいってる」

悠「ちょっとしたメタジョーク」

メリー「なにこれ気持ち悪い!」

福太郎「こっちがウデムシで、これがサソリモドキ」

メリー「もういい!気持ち悪いからっ!」

悠「メリーちゃんならノートパソコンの画面でも大画面だから大迫力だな」

福太郎「ってか、実際これ系の虫とかが壁に張りついとったら……悲鳴あげるよな」

悠「悲鳴どころか場合によったら腰抜かすよ」

クロ「……いや、お前らは無いわ。無いわ」

悠「なんで二回言った」

クロ「叫ぶ様子がまったく思い浮かばない。平然と殺虫剤かけるなり叩き潰すなりしそうだ」

福太郎「殺しやせーへんよ。静かにかつできるだけ穏便に出ていってもらう」

悠「まぁ、サーチ&デストロイかな。虫は畑に害を成すし。ついでに家に居る害獣もサーチ&キルしたいんだけど」

福太郎「後楽さんが居ると悠は運動不足にはならんよね」

クロ「害獣=後楽と通じるんだな」

メリー「狸って聞いたら可愛いのに。あのひとは可愛くない」

悠「おれは元から運動不足な方ではないんだけどな」

福太郎「んっ、そういやテレビでスプーンとかフォークを一瞬で曲げる手品あるやん。ああいうんできる?」

悠「手品として?手力として?」

クロ「手力ってなんだ。手力って」

悠「単純に……握力」

福太郎「じゃあ、とりあえずこのスプーンを」

悠「ムンッ!」

メキッ!

福太郎「あ、曲がった」

メリー「これが手品?」

クロ「どう考えても違うだろ」

悠「これに息を吹きかける。フッ!」

ベキッ!

福太郎「折れたね」

悠「……予定では真っ直ぐに戻るはずでした」

クロ「大狂いだな」

悠「ちなみにあの手の手品はてこの原理で大体できる」

クロ「折れてるけど」

悠「最初に力ずくで曲げたからな。」

福太郎「力ずくで元に?」

悠「……そりゃ流石に家に持ち帰って溶接するならできるけど」

福太郎「ある意味、力ずくでの修理やな」

クロ「っていうか、なんの話しだよコレ」

悠「……三大奇虫の話に戻すか?」

メリー「いやっ!」

福太郎「メリーちゃん、虫はダメみたいやな」

悠「むしろ、対虫ソルジャーとして鍛えていけばちょっとした英雄になれるんじゃないか?ゴキブリとかムカデとか」

メリー「近づきたくないから!」
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