第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「天気が天気やし、今夜はテレビつけっぱなしにしとこか」

クロ「何かあったらとっくにこの建物がぶっ壊れたあとなんだろうけどな」

福太郎「こらこら、縁起でもないこと言わんの」

すっきー『けど、台所で雨漏りしてるっスよ』

福太郎「バケツさんが頑張ってくれるって」

クロ「良かったな。メリー、タダでプールに入れるぞ」

メリー「雨水なんかに浸かりたくない!」

ビュォー!ガタガタガタガタ!

福太郎「凄い風やな……。」

すっきー『そうっすね……。』

福太郎「仮にの話しなんやけど」

すっきー『はい?』

福太郎「今、水溶性の服を着とる人がおったら大変やな」

すっきー『水溶性の服ってのが分からないっす』

福太郎「水溶性いうんは字の如く水で溶けるって意味で……」

すっきー『意味が分からないってそういう意味の意味じゃないっす!』

福太郎「すっきー……なにいうとるん?」

すっきー『こっちのセリフだーっす!』

福太郎「……」

すっきー『……』

福太郎「ちょっと脱いでみる?」

すっきー『脱がないっすよ!』

福太郎「ですよねー」

クロ「なんの話ししてんだよ」

福太郎「んっ、水溶性の話し」

メリー「どうして?」

福太郎「この前、悠から珍しくメールが来たと思って見たら内容が」

件名:仮に

内容
仮に……仮にだ。
もし、世界中の女性下着が水溶性だったなら…………………………素敵やん?

クロ「ただの変態じゃねーか!」

複太郎「逆に男らしいかと」

すっきー『なんでやねん』

メリー「なんて返信したの?」

福太郎「素敵やんって」

クロ「素敵じゃねーよ!!」

メリー「変態!」

福太郎「あぁ、そういえば悠からお中元にバームクウヘンもらっとるんやけど」

メリー「変態じゃないかも」

クロ「食い物につられるなよ」

福太郎「俺からはなに送ったらええかな」

幽香「花がいいんじゃないかしら」

福太郎「花ですか……」

幽香「あぁ、でも花壇大丈夫かしら。」

福太郎「んー……まぁ平気なんちゃいますか?ところでいつの間に?」

幽香「今さっきよ。来てみたら嵐で驚いたわ」

メリー「ゆうかりんだぁ!」

幽香「はい、こんばんわ。」

福太郎「バウムたべます?」

幽香「いただくわ。コーヒーも入れてもらえる?」

クロ「来て早々図々しいな…」

福太郎「ええやないの。もしなんかあって家が崩壊しても幽香さんが助けてくれるってことやし」

幽香「メリーと花壇は助けるわ」

クロ「私らは花以下か!っていうか、花壇は外だ!」

福太郎「クロもコーヒーでええ?」

クロ「……いいよ、コーヒーで」

メリー「私はミルク!」

福太郎「んっ、じゃあ、俺はブランデーかな」

クロ「その選択肢があるなら私にもブランデー飲ませろよ?!」
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