第禄夜『福太郎の不思議な日常』
ー池袋界隈ー
福太郎「んー、買ったなぁ。買い残しはない?」
両手に提げたいくつかの紙袋を軽くあげて確認する。
由乃「荷物持って貰っちゃってごめんね……やっぱりもとうか?」
福太郎「ええよー。いつも重いもん持ってもらっとるし」
由乃「うふふ、どういたしまして、じゃあお言葉に甘えようかな」
福太郎「んっ、あっ……ちょっと自販機よってええ?」
由乃「いいですよー」
福太郎「由乃ちゃんは何飲みた…」
小銭を入れてそういいかけた次の瞬間、突然背中に大きなものがぶつかってきた。その衝撃に耐えかねてぶつかったものと一緒に転がってしまう。
由乃「わっ!?」
福太郎「うぐぉ…」
由乃「福太郎さん大丈夫!?」
福太郎「うぅっ、な、なんとか……」
「ひっ、う、うわあぁぁ!」
っと、自分にぶつかってきた何かが悲鳴をあげて逃げていった。何事かと思い辺りを見回す。
長身の男「お?大丈夫?巻き込まれて気の毒だったな」
福太郎「えっと……」
長身の男「ホラ」
福太郎「んっ、こら、どう……も?」
差し出された手は、手首の辺りまでは人間のものだったがそこから先は大型の獣のように爪と肉きゅうがある。
長身の男「あ……」
サングラスの男「おーい、ちゃんと力加減はしろよー?」
後ろから現れたサングラスの男が長身の男の肩をポンッと叩く。見た目はどちらもややこわもてでTシャツにジーパンとラフな格好をしている。
長身の男「うっせーな分かってるよ」
福太郎「あの、もしかして歪業屋さんですか?」
サングラスの男「えと…?」
福太郎「俺は歪業屋の御堂福太郎です。こっちはサポートの大車由乃さん」
由乃「どうも」
サングラスの男「え!?そうなんスか!俺、自分以外の歪業屋に会ったことなくて!新鮮だなー少しお話とかしませんか?」
見た目よりは友好的らしく握手をしてにこにこと話してくる。
長身の男「おーい、帰ろうぜ腹減った」
福太郎「せやったら、一緒にお昼ご飯いかがです?」
ー夢見長屋:百鬼襖の部屋ー
サングラスの男「いやー、うまかった!ごちそうさま!」
福太郎「んっ、ありがとさん」
出雲「改めて、俺は出雲直(いずもなお)歪業屋だ。それでこっちは担当している夜彦(よるひこ)雷獣だ」
ボンッという音ともに長身の男だった夜彦が一角で白毛の猫のような犬のような大型の四足獣の姿に変化する。
夜彦『よろしく』
出雲「まだ歪業になって日が浅いけど妖怪がありのまま生活できるようになったらいいと思っている。」
福太郎「そうやね、俺もそう思いますよ」
出雲「そう!?やっぱそうだよな!ねっ!」
福太郎「んっ、そういえば会ったときに夜彦さんを見てえらい勢いで逃げていった男の人がおったけど……」
人に化け戻った夜彦に質問する。
夜彦「ああ。何かイラついた顔だったから殴ったんだ。だから逃げたんじゃね?」
福太郎「……ん?」
福太郎「んー、買ったなぁ。買い残しはない?」
両手に提げたいくつかの紙袋を軽くあげて確認する。
由乃「荷物持って貰っちゃってごめんね……やっぱりもとうか?」
福太郎「ええよー。いつも重いもん持ってもらっとるし」
由乃「うふふ、どういたしまして、じゃあお言葉に甘えようかな」
福太郎「んっ、あっ……ちょっと自販機よってええ?」
由乃「いいですよー」
福太郎「由乃ちゃんは何飲みた…」
小銭を入れてそういいかけた次の瞬間、突然背中に大きなものがぶつかってきた。その衝撃に耐えかねてぶつかったものと一緒に転がってしまう。
由乃「わっ!?」
福太郎「うぐぉ…」
由乃「福太郎さん大丈夫!?」
福太郎「うぅっ、な、なんとか……」
「ひっ、う、うわあぁぁ!」
っと、自分にぶつかってきた何かが悲鳴をあげて逃げていった。何事かと思い辺りを見回す。
長身の男「お?大丈夫?巻き込まれて気の毒だったな」
福太郎「えっと……」
長身の男「ホラ」
福太郎「んっ、こら、どう……も?」
差し出された手は、手首の辺りまでは人間のものだったがそこから先は大型の獣のように爪と肉きゅうがある。
長身の男「あ……」
サングラスの男「おーい、ちゃんと力加減はしろよー?」
後ろから現れたサングラスの男が長身の男の肩をポンッと叩く。見た目はどちらもややこわもてでTシャツにジーパンとラフな格好をしている。
長身の男「うっせーな分かってるよ」
福太郎「あの、もしかして歪業屋さんですか?」
サングラスの男「えと…?」
福太郎「俺は歪業屋の御堂福太郎です。こっちはサポートの大車由乃さん」
由乃「どうも」
サングラスの男「え!?そうなんスか!俺、自分以外の歪業屋に会ったことなくて!新鮮だなー少しお話とかしませんか?」
見た目よりは友好的らしく握手をしてにこにこと話してくる。
長身の男「おーい、帰ろうぜ腹減った」
福太郎「せやったら、一緒にお昼ご飯いかがです?」
ー夢見長屋:百鬼襖の部屋ー
サングラスの男「いやー、うまかった!ごちそうさま!」
福太郎「んっ、ありがとさん」
出雲「改めて、俺は出雲直(いずもなお)歪業屋だ。それでこっちは担当している夜彦(よるひこ)雷獣だ」
ボンッという音ともに長身の男だった夜彦が一角で白毛の猫のような犬のような大型の四足獣の姿に変化する。
夜彦『よろしく』
出雲「まだ歪業になって日が浅いけど妖怪がありのまま生活できるようになったらいいと思っている。」
福太郎「そうやね、俺もそう思いますよ」
出雲「そう!?やっぱそうだよな!ねっ!」
福太郎「んっ、そういえば会ったときに夜彦さんを見てえらい勢いで逃げていった男の人がおったけど……」
人に化け戻った夜彦に質問する。
夜彦「ああ。何かイラついた顔だったから殴ったんだ。だから逃げたんじゃね?」
福太郎「……ん?」