第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「電気屋さんです」

福太郎「ああ、どうも」

クロ「いやいや。違うだろ」

悠「どれですか?」

福太郎「あっちにあるエアコンなんやけど」

悠「ふんふん、それじゃあ……まぁ、ちゃちゃっとやっちゃいますね。」

福太郎「よろしゅうに」

クロ「いやいやいやいや。なに悪ふざけの延長を続けてるんだよ」

福太郎「んっ、悪ふざけちゃうよ。悠やんがエアコン取り替えてくれるって」

クロ「ダメだろ。こんなのにやらせたら」

悠「こんなのって言われた。あ、これコンセントにつなげて」

福太郎「んっ」

悠「うおぉぉぉぉ!」
ギュィィィィン!

クロ「おいいぃぃ!なんかめちゃくちゃドリル音してるぞ!」

福太郎「ねじを解いとるんやろ……多分」

悠「きたきたきたきたーー!!」
ギュィィィィン!

クロ「そういうテンションじゃないだろアレ!」

福太郎「男の子は……ドリル、チェーンソー、変形合体で興奮するもんなのよ」

悠「うっうっ……WRYYYYYYY!」
ギュィィィィン!

クロ「そういうレベルじゃないだろう。人間やめてるぞ」

悠「あ、福ちゃん。外にブルーシートとか持ってきてるから部屋に敷いといて」

福太郎「んっ、了解」

恋「……」
チーン

福太郎「……」
そっ

恋「黙って顔に白い布をかぶせるなッ!」

福太郎「悠、恋ちゃんが元気にダウンしとるんやけど」

悠「あぁ、暇そうにしてたから荷物運ぶの手伝わせたんだ。」

福太郎「ごくろうさん。クロ、恋ちゃんに冷たいヤツあげて」

クロ「麺つゆとポン酢があるが」

恋「飲めるか!」

悠「福ちゃんところはポン酢は冷やしとくんだな」

福太郎「んっ、せやね。ところでエアコンがころがっとるけど……これを運んできたん?車なしに?」

悠「うん。背負ってきた」

恋「それで道具類は持たされた……」

クロ「御苦労さんだな」

福太郎「せやけど、これまだ新しそうやのに貰ってええの?」

悠「問題ない。このエアコンを着けてあった場所には最新型エアコンが二台ついてる」

福太郎「でどころが一発やな」

悠「あ、福ちゃん。暇だろうから……東京アビスのレベル上げしてて」

福太郎「ええよ。どこで?」

悠「遊霊病院。まぁ、レベルよりツール狙いだからとにかくモンスターKillしてくれてたらいいや」

福太郎「んっ…………なぁ、悠さん?」

悠「ん?」

福太郎「この「梔」って侍さんの与えるダメージが桁違いなうえ、高確率即死と生き延びても気絶と毒状態をバシバシ与えとるんやけど」

悠「敏25に達した瞬間から運の極ぶり。武器は片手ピコピコハンマーとサイコカタナ限界まで強化をとりあえず装備させてる。もうちょっとしたら溜めに溜めたギャンブルコードで上位武器を製作するつもり」

福太郎「やり過ぎって言葉知っとる?」

悠「やり過ぎってのは難易度天国で呂布カンストで叩き切っていくことで、おれがやってることは今できる最大限の事を行って……敵を屈服させてるだけだ」

福太郎「ボタン固定でドンドン敵が溶けていくぅ」
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