ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「今日もあっついなぁ……」

クロ「けんこーらんどいこぅぜ……」

福太郎「溶けとる…」

すっきー『健康ランド気にいったんすか?』

クロ「ずっとエアコン効いてるって最高だろ」

福太郎「まぁ、考え方次第では漫喫よりは安上がりかなぁ」

悠「風呂入ってしばらく寝られるしな」

福太郎「んー……あら?」

悠「お邪魔しまています」

クロ「?!」

すっきー『!?』

福太郎「ドア通って来た?」

悠「うん。もちろんじゃないか」

福太郎「ノックは?」

悠「昨日した」

福太郎「んっ、なるほど」

クロ「いやいや、なるほどじゃないだろ」

すっきー『幽霊より幽霊らしい気がするっス』

悠「ところで福ちゃん頼みがあるんだけど」

福太郎「なーに?」

悠「ウィザー系のRPG経験は?」

福太郎「あるで。剣街とかも」

悠「なら、話は早い。これお願いします」

福太郎「PSV?」

悠「お金ためしといて……おやす、ぐぅぅ」

クロ「寝たよ?!」

すっきー『気を失ったように寝ましたっすね……』

福太郎「んー……ゲームし過ぎて寝不足な系かな」

クロ「どれだけゲームしてたらこうなるんだよ」

福太郎「オールしたんちゃうかな。クロ」

クロ「なんだよ」

福太郎「ベッド運んだけて」

クロ「私がかよ!」

福太郎「普通に考えて持ち上げられるんはクロやろ」

すっきー『クロさんは力持ちっすからね』

クロ「人間と比べたらそうだけどよ……寝てるとはいえコイツを持つのはなぁ……」

福太郎「大丈夫やって、食いつかれたりはせーへんやろし」

悠「ぐおおぉぉ……ふしるゅぅぅぅ……」

すっきー『ブレスとか吐き出しような感じはしてるっすね』

クロ「台所に転がしとくか」

福太郎「あっちは日陰になるし悪うないっちゃ、悪うないかな」

クロ「そうしよう」

ずりずり
悠「ぐぉぉぉ…」

すっきー『引きずられても起きないんすね』

福太郎｢熟睡できるタイプなんやろ｣

すっきー『それは違うと思うっス』

福太郎「しかし、ついでにレベルでも上げといて上げよかと思ったら……カンストしとる」

クロ「やりすぎてねそれ?」

福太郎「流石のひとひとに尽きるかな」

クロ「アホのひと言じゃないか?」

悠「あほぉー……ぐぅ……」

クロ「……あいつ起きてね?」

福太郎「寝ごことやろ」

クロ「随分とピンポイントな……」

悠「ぴんぽいんとばりあ……むにゃむにゃ……」

クロ「うるせぇよ!」

福太郎「寝ごとに返事せんの」