第禄夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「……暑い」

悠「これは二千度くらいいってるな」

クロ「馬鹿だろ」

悠「わりとね。」

アリス『いやらしいのね』

悠「だいぶね。」

福太郎「そこは素直なんや」

悠「うん♪」

アリス『変態、変態、へーんたい♪』

悠「この罵声が釘みーボイスだったらおれは再起不能になってたかもしれない」

福太郎「釘宮病ってヤツやね。」

悠「そう耳が幸せと同時に危険な中毒性がある釘宮病だ」

クロ「いや、お前は何か別の病気だよ」

アリス『性び…』

悠「そういうのは患ってない!絶対!絶対にだ!」

福太郎「まぁまぁ、落ち着いて」

恋「下品はやめい」

悠「グロイのがお好みかな?それなら、この夏オススメの映画「ムカデ人間」のパート1、2」

恋「やめい!」

福太郎「ムカデ人間?」

悠「ひっひひひひっ」

メリー「笑い方が怖い…」

福太郎「でも、なんやザ・フライのオマージュ系やないの?B級の」

悠「いやいや、もうまったく別もん。ただの猟奇グロ映画」

恋「続けるな続けるな」

福太郎「……とりあえず概要をきこかな」

恋「なんで興味をもっとる?!」

クロ「……すまん、私もちょっと気になってる」

悠「かつてシャム双生児の分離手術の名医であったドイツ人、ヨーゼフ・ハイター博士には、これまで自身が行ってきた分離手術とは反対に、人間の口と肛門を繋げて「ムカデ人間」を創造したいという密かな願望があった。」

恋「あーあーあー!」

福太郎「なるほど、既にきとるな」

クロ「きてるな」

悠「そしてある日、旅行中のアメリカ人女性リンジーとジェニーが車で移動中にタイヤがパンクし、ハイター博士の家に救助を求めてくる。ハイター博士は願望を実現すべく、何も知らない二人を快く迎え入れる。それは狂気に満ちた惨劇の始まりだった…………って、映画」

福太郎「つなげるん?」

悠「つなげる」

クロ「2もあるのか」

悠「2はさらに酷い、グロとスカトロでパート1が3人だったのに対して、パート2は4倍の12人つなげる」

クロ「気分悪いな」

悠「もちろん胸糞な内容だぜ」

福太郎「悠はそういう映画好きなん?」

悠「いや、普通かな」

恋「じゃあなんでそういう物を見る!」

悠「怖いもの見たさとか好奇心かな……あと、「武器人間」っていうのもあってな」

恋「もういい!」

福太郎「んー……借りて見る?」

クロ「……見たい気もするけど見たくない気もする」

悠「パート1のヨーゼフの吹き替えは若本さんがやってる」

福太郎「よし、パート1はとりあえず見よか」

クロ「何処に食いついたんだよ」

悠「当初は予告編のナレーションのみを務める予定だったのが、好評を呼んでハイター博士そのものの吹き替えを担当することとなったそうだぞ」

福太郎「流石やねぇ」

悠「流石だろう。あ、そうだ恋。これ読んでくれ」

スッ
恋「ん?「ムカデ人間はR18指定のうえ本当にアレな映画なのでもしご視聴されて気分が悪くなったりしても自己責任でお願いします。」なんじゃ?」

悠「保険」
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