第伍夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「せっかくのワインなんでチーズとかハムとかすいかがあった方がええですよね。ちょっと買い出し行ってきますわ」

クロ「酢イカ?」

すっきー『いま、酢イカっていったっすね。』

りんね「酢イカとワインてあうの?」

クロ「あわねぇだろ……。」

すっきー『合わないと思うっす』

メリー「私はブドウジュースのがいい」

りんね「武道ジュース?」

メリー「なにがどうなったジュースなのよ…」

りんね「若い男性の汁……おっと、何でも無いわよ」

クロ「お前も大分……アレだよな」

福太郎「ただいま」

りんね「おかえりなさい」

クロ「早っ……」

福太郎「ん、コンビニやし。」

クロ「酢イカ……買ってきたのか?」

福太郎「スイカ買ってきたよ。っていうても、カットした奴やけど」

クロ「酢イカをカットせずに出されても気持ち悪いよ」

福太郎「え?」

クロ「え?」

福太郎「……よーわからんけど、はい、メリーちゃんにはスイカな。」

メリー「え、あ……スイカね。」

すっきー『スイカっすね』

りんね「スイカねー」

福太郎「皆、なにをしげしげとスイカながめとるん?」

クロ「なんか私がボケたみたいになってるんだけど……」

福太郎「んー?」

りんね「まっ、さっそくワインをあけましょうか」

福太郎「全力ですね。」

りんね「うふふっ」

クロ「それで何かって来たんだ?」

福太郎「生ハム、裂けるチーズ、ポテチ(塩)、ポテチ(海苔塩)、ポテチ(コンソメ)、ポテチ(梅)、おにぎり(梅)、からあげ、冷凍枝豆、ぷりん×4」

クロ「ポテチに何かしらの執念でも居抱いてるのかお前。それにおにぎり1個ってのは何なんだ」

福太郎「んー……そうでもないかな」

メリー「ご主人様ってそこまでお菓子食べる系じゃないよね。お漬物とかをよく齧ってるけど」

福太郎「最近は塩コンブもブームやね。」

りんね「おじさんを通りこしておじいちゃんね。」

福太郎「でも、プリンも大好きやで」

クロ「それもよーわからん」

メリー「プリンおいしいよね♪」

りんね「でも、ハイカロリーね。太っちゃわないか心配だけど……まぁ、いいか」

福太郎「りんねさんて……体形に変化あるんですか?」

りんね「当然じゃない。これでも色々と気を使ってるのよ?」

クロ「ブッこけるたびに血液分の体積とか減ってそうだけどな」

りんね「大丈夫。ちゃんとホウレンソウとかたべてるから!」

クロ「その程度の鉄分でどうにかできる範囲なのか?」

福太郎「というか、そもそも体形には気をつけても、怪我には気をつけへんの?」

りんね「気をつけてるわよ!でも、先生ドジっ子だから、てへ♪」

福太郎「てへ」

クロ「いや、お前も「テヘ」って返すなよ」

すっきー『短冊にまとまな人が増えるようにかいとくっスか?』

メリー「それをいったら人ってご主人様しかいないけどね。」
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