第伍夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「あら、台風ができてる」

クロ「マジかよ」

メリー「台風かぁ停電とかにならないといいけど」

福太郎「そうなったら、すっきーに活躍してもらおう」

すっきー『へ?』

福太郎「ナイトスコープ標準装備やろ?」

すっきー『私の目は暗視ゴーグルになってないっす!』

メリー「でも、すっきーだったらぶつかる心配がないから、ブレイカーまで問題なくいけるんじゃない?」

福太郎「メリーちゃん、壁にぶつからんてことは……ブレイカーにも触れんてことなんやで?」

メリー「……あぁっ!そっかー」

福太郎「メリーちゃんは可愛いなぁ」

メリー「えへへぇ///」

すっきー『なんすかねあのツンデ霊』

クロ「さぁな。っていうか、気をつけるべき最優先事項はそれじゃねーだろ」

福太郎「食料?」

クロ「いや、ブルーシートだ」

福太郎「ブルーシート?雨漏りはしとらんはずやけど」

クロ「ちがう。雨でぬれてりんねがずっこけてぐちゃぐちゃになるのが見えてるからウチの前だけでもブルーシートはっとくんだよ」

福太郎「んー……けど、それしとったらここぞとばかりにそこでこけへん?」

クロ「それでも片づけは楽だ」

メリー「バラバラになること前提なのね。」

福太郎「何にもなくても転ぶんやから……雨が降ったら鉄板やろ。しかも台風やったら風も吹く……必殺必中レベルや」

すっきー『嫌な安定っすね。』

福太郎「んー、でもりんねセンセのおかげで……多分、死体清掃のバイトとかも平気ででけるようになっとると思う」

クロ「いいことなのか……それ?」

福太郎「幅ひろうてええやん」

トトン!トトン!トトトン!トン!

クロ「三三七拍子でノックしてんじゃねーよ」

悠「オラオラのラッシュのがよかった?」

福太郎「ドアにはオーバーキルすぎるなぁ……いらっしゃい」

悠「いらっしゃいました」

クロ「なんかムカつくな」

悠「何でも無いのにムカつかれても困るんだけど」

福太郎「今日はどないしてん?」

悠「これといって用事があったわけじゃないんだけど近くに来たから顔出しとこうと思ったのさ……嬉しいだろ」

クロ「何いってんだお前」

福太郎「せやね」

メリー「えぇ…嬉しいの?」

悠「いくらなんでも失礼すぎないか?クロとメリーたんは」

アリス『恥ずかしいお仕置きしちゃうわよ?』

悠「……有りだな」

クロ「ねぇよ!」

福太郎「メリーちゃんやったらセロテープでミニ拘束でけるで」

メリー「そんな案出さなくていいから!!」

悠「粘着系じゃなくて毛糸とかで縛られたい系?」

メリー「誰も何もいってない!」

福太郎「まぁ、セクハラ要員は……すっきーやしね」

すっきー『私にはセクハラしていいってわけじゃねーっス!!』
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