ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「ただいま」

メリー「お帰りなさーい」

クロ「はぁぁ」

すっきー『お疲れモードっすね』

クロ「お疲れだよ……」

福太郎「うどんげちゃんはタフやな。一日歩きづめやったのに平然として」

鈴仙「妖怪ですから」

福太郎「んっー……クロさん?」

クロ「なんだよ。」

福太郎「妖怪やんね?」

クロ「妖怪だって疲れる奴は疲れるんだよ!」

福太郎「そないに興奮せんでも……あ、ビーフジャーキーいる?」

クロ「今はいらん!」

鈴仙「あとでは貰うんですね。」

福太郎「一回隠してから後で食べる的な」

クロ「犬じゃねーよ!」

メリー「それでどうだったの?」

福太郎「んっ、一日歩いたかいあって物はゲットできたで」

すっきー『それは良かったっすね。』

鈴仙「はい、おかげさまで。これで姫様に怒られなくて済みます」

すっきー『そこが一番の心配事なんすね』

鈴仙「はい……もー、ホントにそれが怖くて怖くて」

福太郎「そんな怖そうな感じの人には思わんかったけどなぁ。」

クロ「うっとおしいとは超思ったぞ」

福太郎「姫いうんは基本ワガママやから。」

クロ「違うだろ…」

鈴仙「悪いばかりな人でもないんですけどね。色々あり過ぎて若干性格が歪んじゃってるだけで」

福太郎「色んなひとがここ来たけど皆なんかを欲しとるよね。食物とか花とか」

鈴仙「そんなに頻繁に色んな人が来てるんですか?」

福太郎「一番多いんが……幽香さんかな」

鈴仙「え……この世界を牛耳りに?」

福太郎「いやいや、そうやなくてね」

メリー「ゆうかりんランドを作りによ」

鈴仙「国を作りに?!」

福太郎「花畑。花畑ね。」

クロ「やっぱりあの女はそういうキャラなんだな」

鈴仙「手を出しちゃいけないののひとりですね。師匠とはちょくちょく話してるみたいですけど……薬に使う植物とかのことで」

クロ「アンタの師匠も底しれないな」

鈴仙「はは……やさしいですよ……はは……」

クロ「こっちみて喋れよ」

福太郎「そういえば……うどんげちゃんて人見知りな感じゃないのに目線はあわさんようにしとるよね。」

鈴仙「あ、私の目はダメなんです」

福太郎「ダメ?」

鈴仙「私の瞳を見ると狂気に飲まれてしまうんです。クロさんが疲れてるのも多分私のせいだと思います。波長にぶれが生じてるのだと……」

クロ「マジか……でも、そしたらなんで福太郎は平然としてるんだよ。人間のがキツイだろ」

福太郎「んー、これのおかげかな」
スッ

鈴仙「なんですかそれ?」

福太郎「霊夢ちゃんが忘れていった護符」

クロ「ひとりだけいいもの装備してんじゃねーよ」