第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「とりあえず……明日が休みで良かったわ」

ルーミア「わはー、もっちもちなのかー」

ぐにぐに……
ようよう「おいおい、いくらオレがもち肌だからってこねくりまわすなよ。脳の形が変形するかよ」

メリー「なんなの?」

福太郎「せやから……妖怪やんな?」

ルーミア「妖怪なのかー」

福太郎「ほら」

メリー「ほらって……」

すっきー『はぁーよく寝たっス。って、アレ……ルーミアちゃんがいるじゃないですか』

ルーミア「スキマのお姉さんこんばんわなのかー」

すっきー『いらっしゃい。また来たんですね』

ルーミア「きたのかー」

福太郎「ほな……俺は寝てええかな。みんなと静かに遊んどいて」

ルーミア「フクタロー寝ちゃうのかー?」

福太郎「この時間帯は本来人間はもう就寝しよかーっていう時間やからね」

すっきー『そういわずもう少し起きてましょうよ。夜はこれからじゃないっすか』

福太郎「自分はいまま寝とったけん。平気やろうけど……」

メリー「ふあぁ……わたしも眠いわ」

福太郎「ほら、メリーちゃんかて眠たそうやん。今日はもう寝て明日あそぼや」

ルーミア「じゃあ、ルーミアも寝るのかー」

福太郎「そないしてくれたら嬉しいな。布団敷くわ」

すっきー『布団なんていつの間に買ってたんですか』

福太郎「なにせ皆夜中来るやろ。しかも、来てしもたら一泊は確定やし安いやつやけどメリーちゃんのベッド(玩具)買うついでに買うとったんよ。」

メリー「すっごく快適よ」

すっきー『小物で賄えるのはいいっスよね』

福太郎「値段は全然小物や無いんやけどな……」

ようよう「高ぇらしいなそういうアイテムって」

福太郎「よしっ……敷けたで」

ルーミア「わはー」
ボスんっ!

福太郎「お約束通りにダイブせんの。あと、そっちは俺のベッドやな」

すっきー『ルーミアちゃん、その恰好のまま寝るの?スカートとかシワになりそうだけど』

福太郎「せやね。けど、パジャマなんかもっとらんのとちゃうの?」

ルーミア「脱いじゃえばいいのかー」
ぬぎぬぎ…

福太郎「かというて……パンいちで寝たら風邪ひかしそうやな」

すっきー『冷静っすね』

福太郎「いや、子供が脱いだけんてドギマギしてら、それこそアカンやろ……俺のシャツでも着せとこか」

すっきー『黒の無地しかないのは可愛く無いですよ』

福太郎「余計なことはいわんでよろしい。っていうか、逆にヒラヒラのフリフリした服があった方がへんやろ。はい、ルーミア、これ着て。服はこっちに干しとこか……」

ルーミア「んー、だぼだぼなのかー。あはは」

福太郎「……これはこれで萌えるんちゃいますの?」

すっきー『可愛い子はなに着てもそれなりにかわいいもんですね』
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