第伍夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「ただいま」

輝夜「おっらあぁぁ!」

福太郎「んっ、全力やな」

すっきー『おかえりなさいっす……って、なんかクロさんくたびれてないっすか?』

クロ「ちょっとアホにセクハラされてな……」

福太郎「とろとろマンゴージュースの「マンゴー」の濁点部を指で隠してのネタは爆笑やったよな」

クロ「笑えねーし、しつこかったんだよ!」

すっきー『誰と会ったか一発でわかるっすね』

福太郎「そっちはどうやった?」

すっきー『いやー、凄いっスよ。難易度最大で勝ち抜いていけるようになってるっす』

メリー「あと、指の皮がめくれて出血してた」

福太郎「なかなかのフリークやな」

クロ「いや、止めろよ」

福太郎「おーい、輝夜さん?」

輝夜「うおぉぉぉ!」

福太郎「……平安京だけ美人」

輝夜「今だって美人よ!」

クロ「こいつなかなかの面の皮の厚さだな」

福太郎「ゲームのやり過ぎは身体に毒でっせ?」

輝夜「このくらい問題ないわよ。むしろ薬だわ」

福太郎「目が真っ赤」

輝夜「目薬」

福太郎「はい」

クロ「あるのかよ……ってか、渡すなよ」

福太郎「いや、だって……めっちゃ怖かってん」

輝夜「あー……でも、さすがに少し疲れれたわ」

福太郎「そらまぁ起きてから延々とゲームしとったらなぁ」

輝夜「でも、まだまだ全然余裕だわ」

クロ「もうほっとけコイツ」

福太郎「ネットゲーやらせたら溺れて駄目んなる典型やなぁ」

輝夜「さて、帰って来たのなら相手しなさいよ」

福太郎「もう勝てる気せーへんのやけど」

輝夜「ひれ伏しなさい!」

クロ「うぜぇ…」

福太郎「しかたないなぁ……」

輝夜「さぁ、コテンパンにしてやるわ!」


~十数分後~

福太郎「ふー……」

輝夜「くっ……なんでよー!」

すっきー『接戦だったすね』

福太郎「最後のガードキャンセルが上手ぁいってなかったら負けとったわ」

輝夜「もう一回よ!もう一回!」

福太郎「ええけど、もう集中力が続かんから余裕で負けるよ」

輝夜「いいわよ!私はアンタをひれ伏させたいんだから!」

すっきー『悪女っすね』

クロ「性悪だな」

輝夜「聞こえてるわよ!」

クロ「聞こえるようにいってるんだよ」

福太郎「格ゲーばっかりやなく他のゲームはせーへんの?」

輝夜「他にも有るの?こんな面白いものが」

福太郎「面白いかどうかはひとの主観で変わるけど……メタルスラッグは相当の名作です」

輝夜「ほほう……!」

クロ「目が危ねぇ…」
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