第伍夜『福太郎の不思議な日常』

ー池袋:商店街ー

福太郎「あっつ……。」

クロ「うぇ~……」

福太郎「ちょっと休憩していこか」

クロ「賛成だ……」

福太郎「はー、なに飲む?白玉抹茶練乳フロートとかあるけど」

クロ「それは飲み物に属さねぇだろ」

福太郎「ギリ飲み物ちゃう?」

クロ「ふつーのでいい、ふつーので」

福太郎「普通言うてもレイコー(アイスコーヒー)もあればアイスティーもあるわけやし」

クロ「……茶あるか?」

福太郎「いちごミルクとか?」

クロ「お茶ってんだろ!小ボケを挟むな!小ボケを!」

福太郎「いちごミルク美味しそうやのに。」

クロ「だったら自分で頼め」

福太郎「俺は白玉抹茶小倉練乳フロートにするし」

クロ「さっきのにさらに小倉がプラスされてる?!」

福太郎「たまーにこってりと甘いもんて欲しいなるよな」

クロ「こってりすぎだろ」

福太郎「一カ月は甘いもんいらんようになると思う。っで、クロはお茶でええの?」

クロ「茶でいいよ」

福太郎「ケーキセットは?」

クロ「お前は私に何を望んでる」

福太郎「んっ、別に気を利かせたつもりなんやけど……すんませーん」

店員「はーい。」

福太郎「白玉抹茶小倉練乳フロートと黒ウーロン茶」

店員「はい、少々お待ち下さい。」

クロ「ホントに頼んだよ……」

福太郎「しかし、なかなかの猛暑日やな」

クロ「死人が出るぞコレ」

福太郎「なんや去年より熱中症で倒れたりしたひとがめちゃめちゃ増しとるらしいし」

クロ「えげつないな太陽」

悠「D4C(いともたやすくおこなわれるえげつない行為!)」

クロ「!?」
バッ!

福太郎「どした?」

クロ「いや、今居ただろ。なんかが」

福太郎「ん?」

クロ「……気のせいか」

悠「すいませーん、いちごミルクひとつ」

店員「畏まりましたー」

クロ「……」

悠「ちぇき。」

福太郎「んっ、ども」

クロ「ツッコマねーぞ!」

悠「えー……」

福太郎「悠、ここはメニューで笑わせて」

悠「ふむ……あ、ほらみてこんなのもある。バナナミルク性器(セーキ)。バナナミルク性器(セーキ)だって」

クロ「いい方!いい方考えろ!」

悠「あの店員けっこうイケメンだな。ちょっと呼ぶからクロ「お兄さんのバナナミルクセーキ」下さいって注文してくれ」

クロ「いわねーよ!お前がいえよ!!」

悠「「お兄さんのミルク飲ませてください」」って」

クロ「っかミルクもセーキも店の商品だろ!何であの店員のものになってんだよ!!」

福太郎「たったひとつのメニューで下ネタ全開やな。」
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