第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「……福ちゃんもすっかり霊的な日常住人だな」

福太郎「せやろか」

悠「どーみてもそうだろ。スタンドを三つも操ってる」

メリー「私はスタンドじゃないもん!」

悠「そうだよな。ローゼンメイデンだよな」

メリー「いつまでそれ言い続けるのよ」

福太郎「こん調子やけど、悠の作った剣、気にいっとるで」

悠「勇者の剣(笑)をか……さすが、おれが作っただけあるな」

メリー「元は私のハサミでしょ!!刺すわよ!!」

すっきー『まぁまぁ…』

悠「ほほぅ、おれに牙を向けるというのなら、こつちは服をひん剥くぜ」

メリー「ご主人様!この変態どうにかして!!」

福太郎「あかんで、メリーちゃんは俺の着せ替え人形なんやから」

悠「ちぇーずるいなぁ」

ようよう「色々と間違ってる気がするけどな」

悠「そういうなよ、こねこねしてやるから」

ようよう「兄さん、オレはこっちだよ」

悠「うーむ……やっぱり色々不利だよな。ちゃんと見えるのはメリーたんだけだから」

福太郎「ようようは見えとらんかったけ?」

悠「ようようの気合次第だわさ」

ようよう「祟るレベルに霊力あげると兄さんでも見えるっぽいけど。体調悪く何ねぇか?」

悠「特には」

福太郎「悠は普通と違うからいけるよ」

悠「そういう福ちゃんはどうなんだよ」

福太郎「俺も別に平気やな」

すっきー『二人ともおかしいんですよ。』

福太郎「おかしいはないよ。至って普通や」

悠「なにが?」

メリー「すっきーが二人はおかしいって」

悠「そんなこともないって、例え見えなくても触れているという事実があればダメージは与えられるということをすっきーは身を持って体験したはずだ」

すっきー『そこがおかしいんですよ!!なんで、私からのアプローチが出来なくて、向こうからの攻撃は喰らうんですか!!』

福太郎「なんで、悠は触れれて、すっきーは触れれんのかでご立腹やで」

悠「触れないことは無いんじゃないか?」

福太郎「すっきーからなんもしてないだけっぽいしなぁ……。ちょっと、すっきー、悠になんかしてみ?」

すっきー『え、えーとじゃあ……』

ググッ……ぺしっ!
悠「……?」

福太郎「悠、どう?なんか感じた?」

悠「いや、特には……なにしたんだ?熱烈なkissとか?」

すっきー『するかっ//!!』

福太郎「デコピン」

悠「おれの頭硬いからな、ちょっとやそっとの事じゃ感じないかも、ここに頭蓋骨仕込んでるし」

福太郎「な、なんやって?!」

悠「ありがとう」

福太郎「どういたしまして」

メリー「なんなの?」

ようよう「わからん。」

すっきー『じゃあ、逆になんで悠さんは私らに触れるんですかね?』

福太郎「なんで悠はすっきーに触れるかやって」

悠「んー……可逆不可逆ってやつかな。」

すっきー『?』

メリー「?」

ようよう「?」

福太郎「そのまま元に戻せると戻せんってやつやっけ?」

悠「大きく括ってそこにいるんだから触れられる、居ないなら触れられないって事さ」
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