第伍夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「んー……ええ天気やな。」

幽香「そうね。絶好の畑日和だわ」

クロ「畑日和ってなんだよ…」

悠「それより、福ちゃん、ゲームしようぜ。ゲーム。スーファミのぷよぷよ。しかも、通じゃなくて初期のぷよぷよ」

福太郎「んっ……え?あ、うん。」

クロ「いやいや、待て待て、ちょっと待て」

悠「どした?」

クロ「今どっから現れた」

悠「玄関からと見せかけてベランダから」

幽香「私は気づいてたわよ」

悠「バッチリ目が合ってたもんな。っていうか、一瞬物投げようとされたし」

幽香「泥棒かと思ったのよ。思わず殺ちゃうところだったわ」

クロ「どっから突っこんだらいい?」

福太郎「ほんなら……このアダプターをコンセントに突っ込んで」

クロ「そうじゃねーだろ!」

かちゃっ!

すっきー『何だかんだ言ってちゃんと繋げるところがクロさんすね』

悠「クロはMっ気あるしな」

クロ「呪ってやろうか貴様」

悠「魔王の盾と魔王の鎧装備だか無効だぞ」

福太郎「WPが鬼ほど減っていってアカンやろ。分身剣も黄龍剣も連発出来ずにガス欠やろ」

クロ「おい、訳分からない話しで盛り上がるなよ」

悠「ロマサガですかなにか?」

福太郎「魔王の盾、鎧は防御面と特殊防御面で優秀やけど装備したら呪い効果で必要な技と術ポイントが二倍になるんよ」

幽香「……どんなに防御面が」

悠「ん?」

幽香「どんなに防御面が優秀でもブチ抜けば問題ないのよ」

悠「勝てる気がしないってこういうこと言うんだろうな」

福太郎「ベルセルク銀の手シャドウサーバント状態」

悠「ボストンのハサミ24倍拳もかすむほどだな」

福太郎「アレはバグ技ですやん」

悠「でも、どう考えてもボストンに装備させるだろ?」

福太郎「そらね。まぁ、シャール愛が強いんやったらシャール専用にするやろけど、俺は二刀流がええかな」

悠「だろう」

クロ「いや、まったく何の話しかわからねぇから」

幽香「聞いてても分からないし、私たちは畑に行きましょうか」

クロ「……」

幽香「あら、なぁにその顔は?」

クロ「いや、別に……」

悠「あ、じゃあおれも行く」

福太郎「ん?ゲームするんちゃうん?」

悠「一度ゆうかりんランドをしっかりちゃんと見てみたいと思っててな」

幽香「あらそう。労働力が二倍になったわ」

クロ「私を外してくれるとかじゃないんだな……」

幽香「あまり面白くない冗談ね」

クロ「冗談じゃねーよ……」

福太郎「ほな、俺も「見学」にいこかな「見学」に」

クロ「見学を強調しやがって……」
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