ｰ居酒屋:三日月ｰ

悠「はぁー……何だかんだで食ったなぁ」

福太郎「一時過ぎに入って三時過ぎ……二時間は飲み食いしとったんやもんな」

クロ「焼き鳥ってこんな美味かったんだな……驚いた」

幽香「ちゃんと焼いてるってことねぇ。」

悠「なんかだらだら居座っちゃったなぁ。ごめんな、キリンさん」

凛「いいのよ。たまにはこういう日もあった方が楽しいし」

悠「ひゅー、美人は器もでかい」

クロ「少し見習ってほしいもんだ」

幽香「なにがかしら?」

きゅっ…
クロ「……」

幽香「ん?ねえ、なにがかしら?」

ぎゅぅ…
クロ「笑顔で足踏み潰ぶそうとしてんじゃねぇっ!!」

福太郎「プレイ?」

クロ「張り倒すぞ!」

福太郎「怒られた」

悠「Mっ娘?って聞かなかったからだよ」

クロ「ちげーよ、ボケ」

悠「怒られた」

幽香｢怖いわねぇ。ふふふっ」

クロ「お前が一番怖いわ」

悠「いや、真の恐怖は福ちゃんみたいなのが起こった時のことを言うんだぞ」

幽香「あら、そうなの?」

福太郎「んー、全然」

幽香「らしいわよ」

悠「いやぁ……おれは福ちゃんが怒ったらめちゃ怖いと読んでるんだけど」

福太郎「読み違いってあるで」

悠「そんな冷静な……」

クロ「っーかさ、お前って怒ることあんの?」

福太郎「ん?」

クロ「いや、怒るって感情が欠落してね?」

福太郎「そーんなことないよ。怒るときはしっかり怒るよー」

悠「怒られたことは?」

クロ「ねーな」

幽香「無いわ」

メリー「ないよ」

悠「って、事なんだけど?」

福太郎「んー、別に誰も怒るようなことしてないってことやし」

悠「なるほど」

クロ「まぁ、よくよく考えたらおまえの奇行に切れないくらいなんだら、怒ったりしねーわな」

悠「どういうこと?」

幽香「あなたの行動はひとをイラつかせるってことよ♪」

悠「笑顔で辛辣て嫌いじゃない、嫌いじゃない」

福太郎「悠は幅広いなぁ」

悠「いびつに幅広いと有名だ」

クロ「何じゃそら｣

悠「割り勘でいいかな?」

福太郎「ええよ。」

凛「じゃあ、端数はサービスしておくわ」

悠「そこまでしてもらったら恐縮すぎるんすけど」

凛「私も楽しかったし、いっぱい注文してくれたお礼よ」

福太郎「ええ人やわ」

悠「美人で性格いいって完璧だよな。なぁ、クロ?」

クロ「そこで私に振るのはなんでだ?」

悠「深い意味はない」

幽香「洗ってない犬の匂いがしてちゃだめってことじゃない?」

クロ「いわれてねーよ!!」