第伍夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

ラム「すぅすぅ…」

メリー「くぅくぅ…」

福太郎「騒ぎ疲れかな」

クロ「酔い潰れたんじゃね?」

幽香「まだ宵の口じゃない」

福太郎「時間的にはそうですけど、昼間から飲み続けとったら普通こうなりますて」

幽香「アナタは?」

福太郎「俺にまわるお酒がなかった件」

幽香「あぁ、どっかの誰かさんがガバガバ飲んでたもんね」

クロ「コホン」

すっきー『クロさん……』

クロ「そ、そんなにアホほどは飲んでねぇって」

福太郎「ま、たまにはええんちゃう?」

幽香「らしいわよ」

クロ「なんかムカつく…」

コンコン…

福太郎「ん?誰やろ。こんな時間に」

クロ「ちゃんと普通のノックだから悠じゃないな」

すっきー『悠さんだと、絶対に連打するっすもんね…」

福太郎「はい?」

りんね「こんばんわぁ」

福太郎「あら、りんねセンセ。こんばんわ」

りんね「うふふ~」

福太郎「えらいご機嫌やね」

りんね「まぁね~うふふふ~」

福太郎「ん~これは典型的な酔っぱらいやな。こういうときは……」

りんね「おじゃましまーす!」

福太郎「あらら……普通に入って来られた」

クロ「お前止める気あったのか?」

福太郎「んー、まぁ、ほどほどには」

クロ「ほどほどって……」

福太郎「せやけどね?例えばあのまま自分の部屋の方に連れてこうとして抵抗されたら確実にスプラッタな結果がまっとるんやで?」

クロ「……」

福太郎「俺も酒はいっとるし、濃厚な血の匂いとかモツの生温かさなんかに触れてしもたら、間違いなくマーライオンするで?」

クロ「わかった、わかったからやめろ。」

りんね「あらぁ、こんばんわ。」

幽香「こんばんわ、お久しぶりね」

りんね「ホントねぇ。いついらいかしら、今日はどうなさったの?」

幽香「花見をしていたわ」

りんね「え~、そうなの?いいなー、いいなぁー」

クロ「テンション高ぇ」

すっきー『ご機嫌っすね』

福太郎「飲み会かなんかですか?」

りんね「同僚とごはんよ~。モツ鍋食べて来ちゃったモツ鍋。うふふふ」

りんね「アンタモツ鍋好きだなホント…」

福太郎「ほんまに、モツよう出しとるのに」

クロ「やめろよ…」

すっきー『ブラック過ぎるジョークっすね…』

幽香「で、なんでここにきたの?」

りんね「なんかぁ、賑やかそうだったら混ぜてもらおうと思ったのよ。うふふふ」

幽香「そう、じゃあクロが相手をするわ」

クロ「なんでやねん…」

すっきー『酔っぱらい同士っすね』

クロ「私はよってねぇよ!!」
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