第伍夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「っで。まぁ一日のんびりした訳やけど。……ラムさん、なんでついてきたんです?」

ラム「何となくよ」

幽香「暗くなる前に帰らないと補導されるわよ」

ラム「されない!」

福太郎「それは嘘やろ」

ラム「言い切りやがったわね」

クロ「まぁ、仕方ないだろ」

ラム「仕方ないってなんだ!仕方ないって!」

福太郎「アルコールがはいっとるせいか不機嫌な猫みたいやな」

幽香「全然」

福太郎「……アルコールがはいっとるせいか、エシディシみたいやな」

幽香「もっと意味が分からない」

福太郎「HEEEEYYYYあァァァんまりだァァァァ」

幽香「……」

福太郎「あら、目が冷たい」

クロ「当然の反応だと思う」

福太郎「んー……悠くんやったら大喜びで食い付いてきたはずなんやけど、それはもうイエローテンパランス並に」

クロ「なんで今日に限ってお前もジョジョ推しなんだよ」

福太郎「アニメ始まっていい感じやったもんで」

クロ「どういう感じか知らないけど、調子に乗ってるってことでいいんだな?」

福太郎「調子に乗ってるでええよ」

幽香「そんな感じには見えないけどね。」

メリー「ご主人様はもっと感情露わにしようよ!」

福太郎「直径1mほどのプラスティック製などの素材の輪で、輪の中に入った人が腰などを振って回転させるための輪。フラダンスのように腰を動かしてフープを回す……」

メリー「フラフープ?」

クロ「なんでフラフープの話題になった?」

福太郎「フラ輪」

幽香「露わとフラ輪をかけたのだとしても、フラフープをフラ輪とか略すのはおかしくない?」

福太郎「ですよねぇ」

クロ「酔ってんのか?」

福太郎「そこまでは」

メリー「ご主人様、疲れてるんなら休んでいいのよ?」

福太郎「平気平気」

クロ「ちなみに、ジョジョのどのあたりが好きなんだ?」

福太郎「いや、ほら、福太郎と承太郎ってなんか親近感沸くやん。」

クロ「……」

幽香「酔ってる?」

福太郎「承太郎さんの男……いや、漢(おとこ)らしさには酔ってます」

幽香「分かったわ」

福太郎「ん?」

幽香「アナタの調子に乗り方、腹が立つっていうか……コメントしにくい」

福太郎「やっぱり」

クロ「自覚あったんかい!」

福太郎「そこそこには」

ラム「まぁでも、全力でムカつく調子乗りじゃなくていいんじゃない?」

福太郎「でしょー」

ラム「今のは結構ムカついた」

福太郎「女の子の気分は山の天候並にころころ変わるなぁ」

メリー「そんなこともないと思うけど……」

幽香「まぁ、小さい子は……」

ラム「小さくないよ!」

クロ「いや、小さいだろ」
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