第伍夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「ふう、プリンにコーヒーは合うな」

福太郎「この真っ黒なプリン面白いな。ソースが練乳かと思ったらヨーグルトソースや」

悠「おかわりあるぞ」

福太郎「んっ、もうええわ」

悠「じゃあ、メガプリンアラモードいっとく?」

デンッ!

クロ「なんだその悪ふざけみたいなプリンは……」

悠「これちゃんとした既製品だべ?」

幽香「プリンのうえにプリンがのっているのが悪ふざけよね。」

悠「くわしく説明すると角切苺ゼリー、フルーツミックスムースのベースに、シューパフ、パッションフルーツソースをあわせ、ティラミスクリームを絞り、プリン、苺ホイップクリーム、さくらんぼ、黄桃、パイン、キウイ、チョコをトッピング。799カロリーでお値段何と520円!!」

メリー「きゃー、すごーい♪」

福太郎「メリーちゃんには好評やな」

幽香「自分の体積並のプリンを目のまえにするってどんな気分なのかしらね。」

クロ「これも物産展で売ってたのか?」

悠「うんにゃ、これは普通にスーパーで買ったものだ」

クロ「胸やけ必須だろコレ…」

悠「うちの娘は普通に食うけどな。三つくらい」

クロ「ドン引きだよ」

悠「おれもワンカップなら食えるんだけどチョコだけが駄目でなぁ。これだけ食べてくんない?」

クロ「これだけ甘ったるいもん食えて、なんでそのちょこっとだけ乗ったチョコが食えないんだよ!」

悠「人間なにかしら絶対に食べられないものぐらいある」

福太郎「んっ、それはあるね」

クロ「あぁ、そうかよ…。」

悠「それより……」

クロ「あ?」

福太郎「ちょっこっとだけ乗ったのったチョコて……」

悠「ちょこっとのチョコって……」

クロ「うるせぇな!っか、細かいところに気がつくなよ!!」

幽香「意識して言ったんじゃないの?」

クロ「そんなわけあるか!」

悠「ということで、チョコ食ってくんない?」

福太郎「ええけど。」

悠「じゃあ、はい、あ……」

福太郎「「あーん」とかはせんといてな」

悠「ーん……。ハイ、ドウゾ、オネガイシマス」

クロ「私よりあいつのほうが色々と間違ってんだろ」

幽香「……え?なに?」

クロ「わー、この女はこの女でまったくこっちのやりとりをアウトオブ眼中だ」

幽香「プリンの話しでしょ?聞いてたわよ。さっきまでは」

クロ「今は?」

幽香「聞いてると思う?」

クロ「……」

悠「あー、プリンうめーわ」

福太郎「鮭とばうまー」

クロ「あー、なんかどーでも良くなってきた」

悠「そういう日もあるさ」

クロ「半分はお前のせいだからなっ!」

悠「プリン食う?」

クロ「いらねーし食いかけをこっちに向けんなッ!」
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