ｰ紅魔館:王座の間ｰ

パチュリー「は、はぁはぁ…」

レミリア「あら、パチュリーズタボロね。」

パチュリー「う、うっさいわよ」

福太郎「むぐむぐ、とない、むぐむぐ、しましてん?」

パチュリー「食べるか話すかどっちかにしなさいよ」

福太郎「むぐむぐ…」

パチュリー「食べる方を優先するな!!」

福太郎「んぐっ、そういいますけど。結局口の中のもんをかたさなんだら話せませんやん」

パチュリー「このぉやっろぉ～」

福太郎「めっちゃ怒ってはるんやけど。」

レミリア「いつもこんな感じだから気にするな」

パチュリー「むっきゅん!」

福太郎「あれは?」

レミリア「ああやって、むきゅむきゅ言って人気をあげようとするドラム缶なんだ」

パチュリー「やかましいわ!自分だってうーうーいってるでしょうが!」

レミリア「いってねーし!うー!」

パチュリー「むきゅー!」

福太郎「……」

レミリア「何見てんだゴラァ!」

福太郎「ドアノブカバー漫才?」

レミリア「いい度胸してるな、お前」

パチュリー「ホントよね。吸血鬼と魔女よ?」

福太郎「んっ、博麗の巫女よりは怖ぁないかなって」

レミリア「それは仕方ない」

パチュリー「仕方ないわね。アレと比べられるのは違うし」

福太郎「巫女ぱねぇ」

咲夜「お嬢さま」

レミリア「なに?」

咲夜「壁に焼け焦げた大穴があいてました」

レミリア「へー……なんで?!」

パチュリー「マスパよマスパ」

福太郎「マスパ?マイスターパーソナル?」

パチュリー「なにそれ?」

福太郎「さぁ」

パチュリー「この野郎…」

咲夜「アナタ面白いわね」

福太郎「おおきに」

レミリア「また、マスパで焼かれて本を持ってかれたのか」

パチュリー「やめてほしいわホント。小悪魔が蒸散しちゃったし」

福太郎「さらっと、とんでもないこと言うたね。」

咲夜「幻想郷ではよくあることだわ」

福太郎「まじかぁ……って、ことは魔理沙いってしもたん?」

パチュリー「とっくにね」

福太郎「んー、困ったなぁ。」

レミリア「なにが?」

福太郎「足が無くなった」

レミリア「足なら有るじゃない」

福太郎「そういう意味や無ぁーて。俺は空飛んだりでけんから移動手段が無くなったって意味。土地勘どころの問題ちゃうし」

レミリア「あー、なら咲夜に送らせてるわ」

咲夜「めんどくさ……」

福太郎「あのメイド長、普通にめんどくさい言うたよ?」

レミリア「気にするな」

パチュリー「気にしちゃ駄目よ」