第肆夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

コンコンッ…
クロ「はいよ?」

ラム「ども…」

クロ「あぁ、アンタか」

ラム「昼ごはん買ってきたわ」

クロ「なんだ、わざわざ悪いな」

ラム「いや、私のせいだし、ね」

クロ「そういっても別に死んだわけじゃないんだ。今夜の0時になったら帰ってくるわけだし」

ラム「本当に大丈夫かしら」

クロ「平気だろ。パチュリーと一緒にいったわけだし。それにアレはアレでしぶといんだよ」

ラム「ならいいんだけど」

クロ「とりあえずお前も飯食ってけば?」

ラム「じゃあ、そうするわ」

メリー「あ、いらっしゃい」

ラム「どうも」

すっきー『どもっす。今日は普段着なんすね。』

ラム「私がいつも道士服きてたら浮くでしょ」

すっきー『でも、普段着だと丸々幼女っすね』

ラム「知ってる?道具が無くても法術で幽霊くらいならどうとでもできるのよ?」

すっきー『ひぃっ?!』

メリー「すっきー苛めちゃダメー!」

ラム「冗談よ」

クロ「目がマジに見えたが?」

ラム「禁句をいったからね。」

クロ「すっきーは余計なひと言を奴だからな」

すっきー『じゃあ、クロさんはどう見えるっスか?』

クロ「小学生」

ラム「ぐっ……」

メリー「うん、確かにそのくらいに見えるわ」

ラム「ぐぅぅっ…」

クロ「まぁ、気にすんな」

ラム「気にするわよ!大学生!大人よ大人?!」

クロ「駄々こねるなよ……。ほら、これで遊んでろ」

ひょい
メリー「……」

ラム「……」

すっきー『これほどってほど似合ってるっすね。お人形持つと』

ラム「泣きたくなってきた」

メリー「遊んでくれていいのよ?」

ラム「慰められたし……」

クロ「気にするなっての、ほら、飯」

ラム「はぁ……貴女も食べるのよね?」

メリー「食べるわよ」

クロ「コイツは特注サイズだ」

コトッ

ラム「あら、可愛い食器」

クロ「最近の玩具は精巧だよな」

ラム「これ玩具なの?」

クロ「あぁ、全部玩具屋で揃えたもんらしい。詳しくないのか?」

ラム「は?」

クロ「あ、いや何でも無い」

ラム「今素で間違えたでしょ。今素で私が幼女だと間違えただろぉ!!」

クロ「悪かったってほら、飯食えよ飯」
99/100ページ
スキ