ｰ博麗神社ｰ

霊夢「まぁいいわ。夜中までは置いてあげるからうろちょろしないでよ。」

福太郎「んっ、了解です」

霊夢「恐ろしく素直ね」

福太郎「せやって……ここって妖怪でるんやろ?」

霊夢「アンタの横にいるのだって妖怪でしょ」

萃香「酔ってねーよ!」

霊夢「酔ってんじゃないわよ!!」

萃香「だから酔ってねーよっ!あたしを酔わせたら大したもんだっ!」

福太郎「ズズッ……ん、お茶がそこそこ美味しい」

霊夢「出がらしだからね」

福太郎「世知辛いわぁ」

霊夢「っていうか、アンタ妖怪と暮らしてたじゃない。それなのに妖怪が怖いの?」

福太郎「あの子らは敵意無しで攻撃してこんし。……こっちの妖怪て襲ってくるんやろ?」

霊夢「そこそこには」

福太郎「そこそこかぁ」

霊夢「まぁ、出歩くなとは言わないけど引きこもられても目障りだし境内の掃除でもしてよ」

福太郎「ホンマ世知辛いわぁ。よっこいしょ」

霊夢「それでもやるのね」

福太郎「んっ、やりまっせ」

萃香「酔ってねーよ!」

福太郎「なんもいうとらせんがな……ていうか、大丈夫なん?この子」

霊夢「とつくの昔にアウトよ」

萃香「うひゃひゃひゃ」

霊夢「フンッ!」

ゴォン!



ｰ博麗神社:境内ｰ

福太郎「いざ掃除しはじめたけど……これといって落ち葉もないな」

萃香「そりゃそうさ。私が萃めて綺麗にしてるんだから」

福太郎「頭平気?」

萃香「頭蓋骨が割れるかと思ったよ。かかと落としてくるんだから」

福太郎「肘とかやなくてかかとやったもんなぁ。キックボクサーも真っ青や」

萃香「キック……ぼくさつ?」

福太郎「キックボクサー。キック撲殺ってただの死因や」

萃香「細かいこと気にするなよ。福太郎も呑もう」

福太郎「んー、会話のキャッチボールが出来とるようで出来へんなぁ」

「おーい、霊夢!遊びに来たぜ!」

福太郎「ん?」

帽子の少女「ん?誰だ?」

福太郎「御堂いうもんです。そちらさんは?」

魔理沙「霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ!」

萃香「普通の泥棒だろ」

魔理沙「借りてるだけ、借りてるだけだぜ死ぬまでな」

福太郎「借りパクって泥棒と同じやない?」

魔理沙「パクってるんじゃくて借りてるだけだよ」

福太郎「物は良いようやな。」

魔理沙「いったもん勝ちなんだぜ!」

福太郎「んー、なるほど」