ｰ廃寺ｰ

パチュリー「っで、いつまでここにいればいいの?」

福太郎「もうちょっと待ってください。今連絡入れたんで少ししたらここの関係者のひとが来るはずなんで」

パチュリー「関係者?」

福太郎「道士さんです」

パチュリー「なんだか良い予感がしないわ」

福太郎「へっ?」

パチュリー「幻想郷にも道士は居るのだけど……アホなのよ」

福太郎「アホなんですか?」

パチュリー「ええ、アホの子なのよ」

福太郎「んー、せやけどアホの子てかいらしいですやん。チルノちゃんとか」

パチュリー「あの氷精はアホオブアホだけど、ちょっと菓子でもあげれば引きさがるでしょ?」

福太郎「せやね」

クロ「お前ら淡々と容赦ないな…」

パチュリー「だけど、私の知っているアホ道士は太子様、太子様、太子様、太子様……なんていうか手のつけられないアホなのよ」

福太郎「んー、行動力のあるアホは一番うっとおしくて手がつけられへん的な?」

パチュリー「良い例えだわ」

福太郎「ん、どもども」

クロ「お前ら……本当に言いたい放題だな」

福太郎「いや、俺は個人的に誰かを指していうてる訳やないよ?例えばの話し例えばの」

パチュリー「私は殺してやろうかと思うやつもいるけど名前をいったりはしないわよ。呪いは掛けるかもしれないけど」

クロ「やべぇ……魔女怖ぇな」

福太郎「キョンシーも居るんやんね?」

パチュリー「居るに居るけど脳が腐ってるわ」

クロ「だからそれ平気なのかよ」

パチュリー「死体だから平気なんじゃない?逆にいえば死体だから腐ってるってことだろうし」

クロ「んっ、んん?」

福太郎「道士さんが使役しとるん?」

パチュリー「いいえ。邪仙よ」

福太郎「じゃせん?」

パチュリー「分かりやすく言うと。仙人の悪い版よ」

福太郎「分かりやすい!」

クロ「えぇ…」

ラム「あ、居た。ちょっと急に呼び出して何?」

福太郎「んっ、来た来た」

パチュリー「この……子が管理者?この子供が?」

ラム「は?子供に子供扱いされたくないのだけど」

福太郎「こう見えて俺と同い年なんよ。この人」

パチュリー「そうだとしても私はあなた達の年齢を足して、倍にしても年上よ?」

福太郎「合法少女?」

クロ「やめろ」

ラム「なに?どういうこと?」

福太郎「ええと、こちらのドアノブカバーっぽいひとはパチさんいうて……」

パチュリー「ちゃんとしろ」

福太郎「すんません。こちらパチュリー･ノーレッジさん。魔女でキョンシーが復活せんように出来るかもしれんのでちょっと紹介しよとおもて」

パチュリー「パチュリーよ、火葬に出来ないのなら私の魔法で永久石化にできるわ」

ラム「……私はラムよ」

福太郎「ラム･チンチンさん」

ラム「黙れ」

福太郎「お口チャックノリス」

クロ「お前無理してボケんなよ」

福太郎「んー、やっぱり悠君は優秀なボケなんやな。難しい…」