第肆夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「悠って病気とかってせーへんの?」

悠「どういう意図の質問かな?」

福太郎「いや、健康の秘訣はなんなんかなーって」

悠「気合と気合と気合かな」

クロ「気合しかない」

恋「病は気からというが……こやつの場合は何か違う気がする」

福太郎「でも、健康ってええよな」

悠「急にどうした」

福太郎「んっ、テレビで健康バラエティとか見とったらなんかもう自分てめちゃめちゃ不健康とちゃうかなって思って」

悠「あぁー、あるなぁ。でも、あれこそイチイチ気にしてらんないだろ」

福太郎「そーなんやけどね」

悠「でも、ひとが体調悪かったらやっぱり気を使うよな」

恋「悠は頭とここの方がアレだから気を使われっぱなしかえ?」

悠「どーいう意味だ」

恋「そういう意味じゃ」

悠「なーんだそっかー」

ガシッ!ドタタッ!
恋「ええい!離せ!離さんか!」

悠「お前は一度誰がご主人様か今一度分からせておく必要があるな」

メリー「暴力反対!」

悠「暴力じゃなくてしつけだ」

恋「なんで恋がしつけられなんぞいかんのだ!」

悠「相当失礼なこといっただろ!」

福太郎「まぁまぁ」

クロ「しっかし弱いな片手一本で押さえこまれてる」

恋「こいつが馬鹿力なんじゃ!!」

悠「どうしてくれようか」

福太郎「ほんなら、そのまま誓いのキスを」

恋「は///?!」

悠「ふむ……ツバつけるって意味では間違いではないか」

恋「ななっなな、ななぁーっ///!!」

福太郎「スリーセブン?」

クロ「七、七、七ってか」

悠「恋……」

恋「ちょ、やめっ、こ、こういうことは、その……もっと、ムードを持ってじゃな……///」

悠「なにいってる?おれの手の甲にキスをして忠誠を誓えと言ってるんだぞ?」

恋「……っ!!」

ドゴッ!
悠「がっ!!!???」

福太郎「手は押さえとったけど足は自由に動くもんな」

悠「おごぉ……よりにもよって腹筋と股間の間の恥骨を蹴りやがったな。あと数センチずれてたら男の最大の弱点のおてぃんてぃんに当たっていたではないか!」

恋「うっさい死ね///!」

悠「純粋に死ねってキツイよな」

メリー「最低なの」

福太郎「ある意味、男やったんちゃうかな。主人公としてはあるまじき発言と失態ではあるけど」

悠「……ある淫霊がいっていたんだが男子高校生女子高校生はいやらしい……。言葉の上では同じだけど男子高校生のいやらしさは心のエロさ、女子高校生のいやらしさは身体のエロさ……日本語って難しいっていってたよ」

クロ「なんで今その話題をぶっ込んで来た」

メリー「意味が分からない!」

福太郎「ええと、男子高校生は心の……」

メリー「ご主人様もなんでメモってるの!」

悠「……恋さん、恋さん」

恋「あぁん?なんじゃい」

悠「今度はちゃんとキスしてやろうか?」

恋「っ……やかましい///!」

ドゴッ!

福太郎「おー、顔面に蹴り技最強の後ろ回し蹴りがさく裂した」

悠「めっちゃ痛い」

クロ「平気そうだぞコイツ…」
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