第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「日曜の朝はパン派?ご飯派?プリキュア派?」

福太郎「うちはいつもご飯やで。」

悠「プリキュアを無視してくれたなこの野郎。ドキドキさせてやろうか」

福太郎「まさかキレられるとは……。」

すっきー『しかも、ドキドキさせるって……何かあたし嫌な予感がするんで寝床(隙間)にもどってますね』

悠「はぁ~……ほーら、やわらかいお尻だよ~」

福太郎「いったい、それ……いくつもっとるん?」

悠「二百個」

福太郎「……」

すっきー『自分のネタじゃなかったのに引きこんだ自分がはずかしぃ…』

福太郎「ドンマイ。」

悠「なんかあったのか?」

福太郎「いや、ちょっとすっきーが隙間に出たり入ったりしてて…」

悠「おい、なんかエロいな。入れたい抜いたりとか」

すっきー『いってなーーーい!!』

福太郎「いうてへん、いうてへん」

悠「ここでもう一回……やわら」

福太郎「ギャグの繰り返しは基本やけど……とりあえず、そんな連打したら流石に飽きるで」

悠「ですよねー。じゃあ、帰るわ」

福太郎「あ、もう帰るん?」

悠「今日はこれから筋肉隆々の男にぶつかる予定なんだ」

福太郎「よう分からんけど……怪我せんように…」

悠「にっ!」
ズビシッ!

すっきー『サムズアップサインで行っちゃったスね』

福太郎「サムズアップサインてあんな音したっけなぁ。ズビシ鳴っとたっで」

すっきー『変なところ気になるひとっスよね。』

福太郎「いや、気になるやろ。え?気にならん?」

すっきー『そんな些細なことよりもっと気になるところ多い気がしますけど……。色々と』

福太郎「気になること……あのお尻ボールとか?」

すっきー『福さんも結構ズレてますよね…。』

福太郎「せやろか……。すっきーやってあの隙間で暮らせとるやん」

すっきー『あたしは幽霊であってあっちは人間ですから!常識と非常識のラインが崩れてますよ福太郎さん!!』

福太郎「常識ってなんなんやろなぁ。」

すっきー『それを福さんが問わないでください』

福太郎「まぁまぁ、ええやん。難しいこと考えても頭痛ぁなるで」

すっきー『柔軟性と適応能力が高すぎるっていうのも考えものっスよ』

福太郎「そんな事もあるって受け入れた方が楽やろ。諦めるんはカッコ悪いかもしれんけど、受け入れるっていうんは結構悪かないで?」

すっきー『そういうもんですかね』

福太郎「ありのままを受け入れて、ありのままを受け止めて、その現象を理解することで対処法やって見つかるやろ?スペックの瀬文さんもいうとったで」

すっきー『ドラマじゃないですか』

福太郎「案外馬鹿に出来んもんやで?霊幻導師とか」

すっきー『それ、何の参考になるんスか?!高確率で霊の祓い方を学ぶくらいじゃないスか!!』

福太郎「まぁ、冗談やけどね」

すっきー『その冗談幽霊には笑えないっス』

福太郎「……」

すっきー『なにか?』

福太郎「結局すっきーは幽霊の括りでええのん?」

すっきー『……幽霊みたいなものということで』

福太郎「結構、あいまいやねやっぱり…」
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