第肆夜『福太郎の不思議な日常』
ー夢見長屋近くの畑ー
幽香「トロい」
クロ「あっのなぁっ!文句を言うんならお前も耕せ!!」
幽香「私はアフタヌーンティーを楽しんでるのよ。」
メリー「頑張って、ご主人様ー」
福太郎「んー、がんばるー」
クロ「いや、お前も文句の一つくらいいえよ!」
福太郎「たまにはこうして身体動かすんも一興やん」
クロ「はあぁぁ……」
泥田坊『んだべ、フクタロさんは、よーわかっとる』
クロ「……」
ゲシッ!ボギッ!
泥田坊『ひんぎゃー!な、なんすんだべか!いくらくっつくからってひんどいっぺ!』
クロ「やかましい泥!」
泥田坊『や、やかまガブッ!?』
クロ「うわっ?!な、す、スコップ?」
幽香「こっちにまで泥が飛んできたわ……。次やったら殺すわよ?」
福太郎「ひとやったら確実に死んどる勢いで突き刺さっとるけどね」
泥田坊『幽香様、マジ怖っぺ……』
ズブブッ……
福太郎「なんか……俺の周りって死なへんのんが多いな」
クロ「しらねぇよ……。」
幽香「口動かさずに手を動かしなさい。焼殺するわよ」
福太郎「怖っ……」
クロ「どれだけ苗があると思ってるんだよ畜生……」
泥田坊『やるっぺよぉ』
~植え替え中~
福太郎「ふー、なんとか終わりましたわ」
幽香「んっ、ご苦労様」
パチンッと幽香が指を弾くと小さな蕾だった花々が一気に開花する。
福太郎「おー、見事見事」
メリー「わーい、ゆうかりんランド完成!」
クロ「はあぁぁ……。」
泥田坊『幽香様、よかったらそろそろ次は麦を……』
幽香「ちょっと引っ込んでなさい」
泥田坊『ぷぎゅっ!?』
べちゃんっ!!
福太郎「物理的に潰された……」
クロ「何してんだよ」
幽香「人よ」
福太郎「ん?」
「あっ、もしかしてここの畑の持ち主さんかな?」
福太郎「んっ、はい。ちょっと借りさせてもろーとります。」
滝田「そうかそうか。あっ、突然スマンね。私はここの近くで農園を持っているものでね。滝田というものだ。ええと、名刺、名刺……おっ、あったあった。」
福太郎「んっ、どうも。御堂福太郎いいます。」
クロ「大神だ」
幽香「風見よ」
滝田「いや、前からここを通るたびに露地で綺麗に花を咲かせているからどんな人がやってるのか気になっていて、つい声をかけてしまったんだよ」
福太郎「んー、そうですか。」
滝田「よかったら少し見学させてもらってもいいかな?」
福太郎「ええですけど……農園の人が見てもつまらんこと無いですか?」
滝田「いやいや、それは違うよ。もともと農家というのは本当はこうしてちゃんと現場を見て有益な情報を交換し合うべき立場なんだ。だけど、最近は農家内でも内情は秘密主義が多くてね……。」
福太郎「ふぅん、大変なんですね。」
滝田「おっと、つまらない話しはやめておこう。しかし、不思議だ。ここの土はごく最近耕した様なのに花たちの根の張り方はまるで何十日も前からここで育ったかのように張ってある……なにか特別な育成法を?」
福太郎「え、いやぁ……えーと……」
幽香「愛情でしょうか」
滝田「はっはっは、面白いお嬢さんだ」
福太郎「はは……。」
幽香「トロい」
クロ「あっのなぁっ!文句を言うんならお前も耕せ!!」
幽香「私はアフタヌーンティーを楽しんでるのよ。」
メリー「頑張って、ご主人様ー」
福太郎「んー、がんばるー」
クロ「いや、お前も文句の一つくらいいえよ!」
福太郎「たまにはこうして身体動かすんも一興やん」
クロ「はあぁぁ……」
泥田坊『んだべ、フクタロさんは、よーわかっとる』
クロ「……」
ゲシッ!ボギッ!
泥田坊『ひんぎゃー!な、なんすんだべか!いくらくっつくからってひんどいっぺ!』
クロ「やかましい泥!」
泥田坊『や、やかまガブッ!?』
クロ「うわっ?!な、す、スコップ?」
幽香「こっちにまで泥が飛んできたわ……。次やったら殺すわよ?」
福太郎「ひとやったら確実に死んどる勢いで突き刺さっとるけどね」
泥田坊『幽香様、マジ怖っぺ……』
ズブブッ……
福太郎「なんか……俺の周りって死なへんのんが多いな」
クロ「しらねぇよ……。」
幽香「口動かさずに手を動かしなさい。焼殺するわよ」
福太郎「怖っ……」
クロ「どれだけ苗があると思ってるんだよ畜生……」
泥田坊『やるっぺよぉ』
~植え替え中~
福太郎「ふー、なんとか終わりましたわ」
幽香「んっ、ご苦労様」
パチンッと幽香が指を弾くと小さな蕾だった花々が一気に開花する。
福太郎「おー、見事見事」
メリー「わーい、ゆうかりんランド完成!」
クロ「はあぁぁ……。」
泥田坊『幽香様、よかったらそろそろ次は麦を……』
幽香「ちょっと引っ込んでなさい」
泥田坊『ぷぎゅっ!?』
べちゃんっ!!
福太郎「物理的に潰された……」
クロ「何してんだよ」
幽香「人よ」
福太郎「ん?」
「あっ、もしかしてここの畑の持ち主さんかな?」
福太郎「んっ、はい。ちょっと借りさせてもろーとります。」
滝田「そうかそうか。あっ、突然スマンね。私はここの近くで農園を持っているものでね。滝田というものだ。ええと、名刺、名刺……おっ、あったあった。」
福太郎「んっ、どうも。御堂福太郎いいます。」
クロ「大神だ」
幽香「風見よ」
滝田「いや、前からここを通るたびに露地で綺麗に花を咲かせているからどんな人がやってるのか気になっていて、つい声をかけてしまったんだよ」
福太郎「んー、そうですか。」
滝田「よかったら少し見学させてもらってもいいかな?」
福太郎「ええですけど……農園の人が見てもつまらんこと無いですか?」
滝田「いやいや、それは違うよ。もともと農家というのは本当はこうしてちゃんと現場を見て有益な情報を交換し合うべき立場なんだ。だけど、最近は農家内でも内情は秘密主義が多くてね……。」
福太郎「ふぅん、大変なんですね。」
滝田「おっと、つまらない話しはやめておこう。しかし、不思議だ。ここの土はごく最近耕した様なのに花たちの根の張り方はまるで何十日も前からここで育ったかのように張ってある……なにか特別な育成法を?」
福太郎「え、いやぁ……えーと……」
幽香「愛情でしょうか」
滝田「はっはっは、面白いお嬢さんだ」
福太郎「はは……。」