ｰ福太郎の部屋ｰ

悠(女)「福ちゃん。めりくりことよろ」

福太郎「「ことよろ」は早いな」

悠(女)「気にしなさんな」

福太郎「ってことはもう今年は顔合わさんの?」

悠(女)「まさか、福ちゃんがあーしの顔を見て居たいっていうのなら今晩からずーっと泊まっててあげるよ」

クロ「うぜぇ」

悠(女)「またまたぁ」

メリー「冗談ばっかりって顔してるの」

クロ「本当にふてぇ野郎だ」

悠(女)「太ってもないし野郎でもない」

福太郎「ほんで、用事は?」

悠(女)「あー、そうそう。これよかったら食べてくれ」

福太郎「んっ?なにこれ……チキン?」

悠(女)「そっ、親戚から一羽まるまる送ってきたからお裾そわけ」

福太郎「毎回思うけどゆうのところの親戚は豪華いやな。一羽まるまるって」

悠(女)「そうなのかな。いつもの事だから気にしないんだが」

クロ「いつもかよ……」

悠(女)「まあ、さすがに米俵とかを送られて来た時はビックリしたけどな」

クロ「ナニ時代だよ」

福太郎「まぁ、遠慮なくもらっとくわ。」

悠(女)「どうぞどうそ。」

りんね「あら、朝から賑やかね。」

福太郎「んっ、センセおはよう」

悠(女)「あ、りんねさんも鳥喰う?」

りんね「鳥?」

悠(女)「親戚が送ってくれてね。ほら、今日クリスマスだし。」

クロ「なんか予定あるんじゃね?」

りんね「……ふふふっ」
だらー

福太郎「血涙流しながら笑わんといてください」

りんね「だってだって、クリスマスだって言うのに予定がないんだもの!」

悠(女)「必死だな」

りんね「こうなったら生徒を……」

福太郎「やめなはれ」

りんね「30歳のひとり夜は辛いのよ」

福太郎「え?(30歳?)」

悠(女)「え?(30?300の間違い?)」

クロ「え?(30?ばかな……。)」

りんね「え?」

福太郎「んー、えーと、センセって30歳何?」

りんね「えぇ、そうよ。30歳でカンストなの♪」

悠(女)「歳のカンストってなんだ……。どう考えても300は超えてるだろ」

りんね「ふふっ」

悠(女)「笑って誤魔化されたよ」

福太郎「まぁ、女性に歳を尋ねるんはマナー違反っぽいしな」

クロ「いや、マナーとかじゃなくて……」

福太郎「まぁまぁ。センセ、良かったら今夜ウチ来ますか?」

りんね「えっ、それってもしかして……乱こ」

クロ「ちげーよ。そんなだからクリスマスに男が捕まらなかったんだろ」

りんね「シクシクシクシク……」

福太郎「こら、クロ。泣かさんの」

悠(女)「血涙と混ざって超こぇぇ……」